夜中に眼球に激痛が走って目が覚めた。まるでタバスコを塗った食ったフォークで目をえぐられるような。
そういえば、最近目が少々霞み気味だった。そして数日前からパソコンや携帯のモニターを見ると目がチカチカして涙が出てくるようになった。知人からメールが来ても読むのに苦労したし、返信を打つこともままならないようになってしまった。夜中にブログを書いていても集中が続かず、滞りがちになっていた。
そこにきて、この深夜の激痛である。恐らく寝ている間に無意識に目を弄ってしまったのか?しかし、こんな夜中ではどうすることもできず、まだ頭も半分眠っていたのでそのまま寝てしまった。
朝になると目が開かなくなっていた。
光が目にしみて両目とも開けられないのだ。
盲人のように手さぐりの状態で眼科に行った。とにかく光が目に入らないように日陰を伝って行ったのだが、また運のないことに腹の立つほどいい天気だった。
医師の診断によると角膜に傷がついていて神経までやられているということだった。原因として考えられるのはコンタクトの装着時間が長すぎるということだった。普通コンタクトは一日12時間くらいが限度らしいのだが、私は朝起きてから夜寝る前までずっと付けっぱなしで生活していたので、装着時間は17〜18時間。それを十年あまり続けてきたから相当眼球に負担が掛かっていたらしい。
「もっと目を大切にしなさい!」とえらく叱られてしまった。
以前芝居仲間の野坂氏が「虫歯は普段歯を大切にしているかどうかの通信簿だ」と言っていたが、それは眼球にも言える。
完治するには一週間から二週間以上かかるという。当分はこの盲目状態が続くとのことだった。その間、当然仕事も外出も何もできない!
…こうして一時的だが私の失明生活は始まった。

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