ケーブル放送で「バトル・ホーク」という昔の子供向けヒーロー戦隊モノが再放送されていたのだが、あまりにブっ飛んでいて唖然とした。
バトル・ホークとは巨大な斧を持ってそれぞれ赤、青、黄色のタイツを纏い戦う男二人女一人のドリカム編成の戦隊である。しかし、その描写が余りに大味で間違ったパワーを発散しまくっている。
冒頭、闇夜に紛れてムササビの怪人現れ有力政治家の家に押し入る。政治家は怪人ともみ合った挙句、黒澤監督の「椿三十郎」ばりの血飛沫を上げて死ぬ。いいのか、子供番組でそんなエグイ演出?
翌朝、バトル・ホークの女性隊員が着替えをしている。
「もう、鉄のブラジャーは付け心地が悪いわ」などと言って、胸を撫で回している。すると突然お兄ちゃんが入ってきて、妹のブラジャーをつついてからかい始めたではないか。いいのか、子供番組でこんなエロイ演出。
バトルホークはニュース番組で事件を知り、早速調査にかかる。するとムササビ怪人とそれを操る紅鬼大人と名乗る悪の親玉が登場。この紅鬼大人、眼帯に中国髭、スキンヘッドでおでこに10円玉大のほくろがある何ともコントのような出で立ち。しかし、変身したバトルホークとの戦いの末劣勢となり、退却する。
女隊員はまたブラ一丁になり、「このブラのお陰で勝ったのよ」と自慢のバストをアピール。子供番組という設定が逆にエロイ!
調子に乗った女隊員が「いい香りね」と花の匂いを嗅いだところ、何とその花はムササビ怪人の変装だった。そんな馬鹿な!女隊員は誘拐され、男ふたりが助けに行くところで、次週に続く。
次週予告では「三人揃わなければバトル・ホークに変身できない!無力なふたりにムササビ怪人と紅鬼大人の魔手が襲い掛かる!絶対絶命!どうなる、バトルホーク!」
というナレーションが入って、次週のタイトルが映し出された。
「紅鬼大人死す!の巻」
…言っちゃうのかよ、結論を!
バトルホーク…子供番組ながらなかなか侮れない…。

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