ラピス・ラズリ(ラズライト)
2cm×2×4ぐらいの小さな原石をサンプルとして買いました。少し黄鉄鉱の粒が光っています。
12月15日から18日までの四日間、池袋・サンシャインシティ文化会館で第十五回東京ミネラルショーが開かれました。海外の出展者を含め200社以上のディーラーが集う大規模なリテールショーで、化石・鉱物・隕石・宝石などの展示即売会なのです。
こうした展示会で特に輝いていると思うのは、このラピス・ラズリではないでしょうか。実は、古代から瑠璃の名前で知られている鉱物で、みがかれてその深い青色(ウルトラマリン、群青、・・・)が人々を魅了し装飾品として使われ、粉末にして顔料にもされてきました。瑠璃色のなかに黄鉄鉱が含まれていると、青色と金色があざやかで、これを青金石(せいきんせき)と言われています。白い部分は方解石だそうです。
角度を変えて撮りました。アフガニスタン産(珪酸塩鉱物・等軸晶系・硬度5〜5.5)
変成作用をうけた石灰岩の中に産出し、青色の原因はイオウだそうで、イオウは鉄と結びついて金色の黄鉄鉱を形成するそうです。アフガニスタンのラピスラズリ鉱山は有史以前から知られており、現在も最良の原石が採れる最大の鉱山だそうです。近年、ロシアのバイカル湖畔やチリの鉱山でも採取されているようです。
展示会では、グラムいくらで販売されています。品質によって異なりますが、例えばグラム4円とか、8円というように表示されて販売されています。手のひらに乗るようなみがかれた小さなラピスラズリでも万がつきます。
しかし、これが自然の色かと思われるほどの神秘的な青の美しさに、思わずため息が出ます。
化学式:(Na,Ca)8(S,SO4,Cl)2(Al6Si6O24)
会場入り口近くに展示されていたラピスラズリの原石で、値段がついていませんでした。

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