鹿沼土
大粒の鹿沼土
先日、サツキの手入れをしてやりました。素人なのですが、適当に枝を剪定して、土(鹿沼土)をかえてやりました。とくに、サツキの根は、下に伸びて張るよりも横に拡がって伸びています。根が込んでしまうと木の勢いがなくなりますので、根を適当に取り除いて、新しい根が伸びられるようにすることが大事なのです。。
サツキは、水分を好み、根が細かく酸素不足になりやすいので土壌に空隙が必要です。それで鹿沼土が培養土としてはうってつけなのです。すなわち通気性、保水性にすぐれて、それでいて排水性もよいのです。さらに火成岩であるために雑菌がなく清浄であるばかりでなくphが6〜6.5という酸性土壌なのです。
鹿沼土ってどのようにしてできたのでしょうか調べてみました。学術的な名称は「鹿沼降下軽石」というのだそうです。文字どおり栃木県鹿沼市周辺に降下して堆積した軽石なのです。
約3万2千年前、群馬県の赤城山が噴火して、それが偏西風に乗って東方(栃木県一帯から茨城県海岸に至るまで)に扇状に堆積した火山軽石です。とくに鹿沼市近傍では、地下2メートルぐらいのところに1.5メートル程の厚さで分布していて、かつては鹿沼軽石と呼ばれていたそうです。それが風化して黄色の玉土になっているのです。
鹿沼土に含まれる鉱物は、角閃石、斜方輝石、磁鉄鉱、斜長石などだそうです。火山灰を顕微鏡で見たことがありますが、鹿沼土のこれらの鉱物を実際に見てみたいです。
サツキの培養土としての鹿沼土

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