関嶺の化石
魚竜
1号館の魚竜の化石・くちばしのような口に鋭い歯をもつ
関嶺は期待できる化石発掘現場です。一昨年にはうすく押しつぶされ幾重にも重なったアンモナイト(菊石)やウミユリがたくさん採取できたところです。
現地に着くと受付場所や駐車場もできて整地されていました。
上の魚竜(イクチオサウルス)の写真は1号館の化石です。岩盤から発掘された状態で展示されています。
2号館の長い尾を持つ魚竜の化石(尾っぽの部分)、長くて一部分しか写せません。上は胸鰭の一部です
2号館には巨大なウミユリや尾の長い魚竜がやはり岩盤から掘り出された状態で見学できるようにされていました。この魚竜は10メートル近い大きなもので、想像図が描かれていましたので載せておきます。
尾の長い魚竜の想像図 研究所の張さん(左)と藩さん(右)
少し離れた場所には、モダンな外観の建物(展示場)が造られて、掘り出されたウミユリなどの化石が並べられていましたが、内部は未完成の状態でした。
モダンな外観の建物は展示場 内部は未完成。手前の広場は前回化石をたくさん採取できた瓦礫場だったのですが。
前回の発掘現場はすっかり整地されていましたので、ここに埋まっていた瓦礫はどこに運ばれたのだろうか気がかりでした。
二枚貝の化石
ぎっしり積み重なった二枚貝 線の並び方は腕足類に似ている
見学を終わって敷地内から出て受付の建物の上にある小高い発掘現場で化石を探すことになりました。ウミユリやアンモナイトなどたくさんありましたが、今回新しい化石として、「二枚貝の化石」を拾いました。自然博物館の小原先生にお聞きすると『「腕足類」に似ているが左右対称でないから、おそらく二枚貝でしょう』と教えていただけました。
あのアンモナイト(菊石)と同様に何枚も重なった頁岩のなかにぎっしりと押しつぶされて埋まっています。
二枚貝の詰まった頁岩 (頁・ページのようにめくれるから頁岩)
今回はじめて参加された山添さんが、小さいウミユリの花の部分が二つ浮き出た化石を発見されました。とても貴重なものです。(写真を撮らせてもらうのを忘れました。)
こうして誰もがたくさん化石を見つけ出し採集できる現場では、時間の過ぎるのが本当に速く感じます。
ウミユリの化石
今回、採取したウミユリの化石です。小さな茎の集まりと太い茎です。
発掘現場の様子です。向こうの建物は1号館、その手前に写る瓦礫場は、園内なので採取できなかったのです。ここにもたくさんの化石があるはずです。


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