礫質片岩
大歩危の礫質片岩 礫の形がよく見えます。
石の博物館・ラピス大歩危は、世界中から集めた天然石や鉱石などを展示し、「石を科学する」のテーマ部門では、近くの大歩危峡谷をつくる徳島県の天然記念物の礫質片岩をはじめとした変成岩を展示して、大歩危峡の地史を紹介しています。
大歩危を含む山城町の岩石は、和歌山市などと同じ三波川帯に属しすべて変成岩で結晶片岩というグループで構成されています。「青石」(緑色片岩)は少なく、砂質片岩と泥質片岩(黒色片岩)とが町内の60%以上の面積を占めているそうです。
泥質片岩(黒色片岩)
「礫質片岩」は、日本列島でもめずらしい礫の原型を留めた岩石で、県の天然記念物に指定されているのです。
礫(れき)は石ころ(小石)で、泥や砂の中に含まれて岩石になると礫岩になります。
この礫岩が高い圧力をうけて鉱物が平行配列しながら再結晶して片状構造を形成したものです。
石英片岩

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