スコリア
左の黒っぽい石像(トルハルバン)がスコリア、右の白っぽい石像が軽石、そして、石のおじさんのとなりに変なおじさん!!
火砕物の一種で「軽石」と同じなのですが、多孔質で暗色、鉄・マグネシウムに富むものをスコリアと呼ばれます。
上の写真は、韓国の済州島(チェジュド)のトルハルバン(石のおじさん)です。写真にへたな細工をして石像を二つ並べたようにしましたが、左側の黒っぽい像が
スコリアで造られていると思われます。右側は白っぽいので「軽石」といってよいでしょう。島内を歩いていると必ず出会うとんがり帽子に大きな目をした不思議な石像「トルハルバン」、ほとんど黒っぽいスコリアで造られていました。
島全体は、数十万年前にハルラサン(1950m)が噴火して誕生した玄武岩の島なのです。玄武岩そのものは硬くて細工が難しいですが、スコリアは、ガスが抜けて多孔質になった黒い「軽石」ですから、切ったり彫ったり磨いたりするのが容易になります。
民族自然史博物館で済州島の自然などのあらましを学びましたが、噴火した時に飛び出したような溶岩の奇岩がたくさん展示されていました。
いろいろな溶岩の奇岩
また、島の昔の住まい、石垣で囲った藁葺きの家が保存されていました。
玄武岩の石組み、よく見ると多孔質の石が多いです。
お土産物やではいろいろな大きさのトルハルバンが売られていました。適当な大きさのものを買っておこうかなと思ったのですがやめて、海岸などで原石(玄武岩など)を拾っていこうとサンプルになる石を三個見つけ手荷物にしました。これが失敗でした。空港で「持ち出し禁止です」といわれ没収されてしまいました。「ああ、スーツケースに入れておけばよかった」と悔やみました。
・・・本当はもっと珍しい鉱物に出会えると思って島にいったのですが全然ダメでした。

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