庭石としての青石
六年生の子どもたちの学習のために、学校の近くの石屋さん(石幸石材店)にお願いして見学させていただいています。いろいろな石の中にとても大きい緑色片岩(青石)がいくつも積み重ねられています。みごとな縞模様で、なかには褶曲をみせているものもあり、美しいみどりの輝きはなんともいえません。穴のあいた青石を見つけた子どもたちは不思議そうに質問をしていました。おう穴は固い石ころがくぼみに入り込んで、水の渦巻きの流れの力ところころと転がって削る力が重なって、長い年月をかけて石のくぼみを掘り下げて大きな穴をあけてしまったのです。私は、産地が気がかりだったのでお聞きすると、「四国の愛媛県の西条と徳島県の剣山」で採れたことを教えていただきました.。
いろいろな石材の中の(青石)緑色片岩
愛媛県八幡浜付近の伊予青石、徳島県吉野川の阿波青石、埼玉県の秩父青石、群馬県三波川の三波石、和歌山、奈良、三重県にまたがる紀伊半島中央部地域の紀州青石、などが良質の庭石としてよく知られているそうです。とくに伊予青石の海岸地帯に産出するものが最優秀品とされ、青緑色の冴えた色が美しく、水にぬれたときの色の冴えがとくに優れ、愛好されているそうです。
私は、子どもたち以上に目を輝かせて緑色片岩を撫ぜているのでした。
褶曲を見せる美しい青石
おう穴をみせる青石

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