三波川変成帯(2)
「三波川」ってどこにあるのだろうと思っていました。手元にある地図(東名高速・中央道のエリアガイド)を開いて確かめました。東海地方の新城市あたりから天竜川を北にのぼっていって、諏訪湖の南から八ヶ岳をとびこえて関東山地のほうへ進みます。そして、右(東側)に鬼石(おにし)町があり、そこに名勝「三波石峡」を見つけました(群馬県)。しかし、そこには神流(かんな)川が記されているだけで三波川がありません。おそらくこの川の小さな支流なのでしょう。
鬼石町の右下(南東側)には荒川が大きくカーブしているのがわかり長瀞町や秩父市の文字が次々に確かめられました(埼玉県)。もう一つ発見したのは鬼石町の西にあった「西御荷鉾山」です。御荷鉾(みかぼ)緑色片岩類や御荷鉾系という地質をあらわす言葉を知っていたので気にかけていました。この山の名前にちなんで付けられていたのです。
「長瀞」は「太古の地球の窓」とよばれ、また、このあたり一帯は「地質学の発祥の地」とさえいわれた有名な場所だったのです。

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