昨日、最後の「君のための物語」を読み終わって
これで2月に発売された受賞作はすべて読み終わった事になります。
まず、1つ叫びたい事。
「君のための物語」が好きだーーーーー!
まったく。
自分の選球眼の悪さには幻滅です。
一番優先順位を低くして、下手したら購入していなかった作品が一番面白かった(あくまで主観です)だなんて…
言い訳をさせてもらうと、「君のための物語」は表紙からして
なんとなく“イイ話系”っぽいじゃないですか。
何となくその方面の作品は「面白いのは凄い面白いけど地雷率も高い」みたいなイメージがあるのです。
んでもって一番ハズレ(当社比)が無さそうなのは「under」系統の話だというイメージは今もあまり変わっていません。
一応勝手に恒例にしている不等号で表現してみると
今年の実際に読んでみたあとの評価は
君のための物語(金賞)>藤堂家(銀賞)≧under(銀賞)>ほうかご百物語(大賞)
でした。購入決定順の真逆!?
まあ、後に読んだものの方が面白い印象が残っていて有利と考えると
当てにならない順番ですがどうせこんなものただの印象ですしね。
「
君のための物語」は主人公がかっこいい話好きの自分には合いました。
この場合のかっこいいは、何でも出来て敵とかも簡単に倒しちゃって、
みたいな話ではなく、もっと身近な?かっこよさです。
んでもって本当に“イイ話”でした。
「
藤堂家はカミガカリ」は既存作品に喩えるなら我が家のお稲荷様。
もちろんパクりうんぬんとかいうわけじゃないですよ。
こういう話って結構好きだなと。
最近の受賞作で「世界平和は一家団欒の後で」ってのもありましたが、
こういう「異能+家庭」みたいな図式(アバウトな分類…)は
「家庭」の部分が魅力的だと非常に面白くなると思います。
この作品もやっぱり一番好きなところは登場人物の軽妙な会話、かも。
単純に笑える度はナンバーワン。
「
under」は最もシリアス路線でしたね。
カテゴリ的には正統派の…「退魔モノ」?だと思います。
選評には「設定がよく出来ている」「続きが読みたい作品」などと
書かれていたけど、まさにそんな感じ。
「
ほうかご百物語」は妖怪の伝承などの取材と、一般人でも妖怪に対抗できる話という着眼点?が素晴らしかったと思う。
これを新人さんが書くんだもんな、って印象。
自分評価では順位を下に持って来てますがもしかしたら単純に自分の好みと合わなかったというだけかもしれないですね。
改めて各作品と評価順を考えると「主人公のかっこよさ」ってのは自分の評価に大きな影響をもたらしていると思います。
参考リンク
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第14回電撃小説大賞あらすじ&選評
・
第14回電撃大賞・大賞受賞作「ほうかご百物語」著者インタビュー掲載!
・
「君のための物語」で第14回電撃大賞金賞を受賞した水鏡希人先生にインタビュー!
・
第14回電撃小説大賞・銀賞作品「under」著者の瀬那和章先生にインタビュー!
・
第14回電撃大賞銀賞「藤堂家はカミガカリ」の高遠豹介先生のインタビューをお届け!

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