ついにやってきた『小気味の良い男』編!
成田先生の完全書き下ろしで、なんとフルボイス。
鈍行編・特急編の更に裏でも何かが起こっていましたよという話。
というわけで少しネタバレには気を使うんですが…
結構公式でも情報出てるのでそこまで神経質になる必要はないでしょうか。
というわけでその辺の微妙な説明は公式に任せてしまおうか!
このゲームについての説明みたいなものを今までこのブログでも
やってきましたが、本当はゲーム全体についても
この記事を読んでもらうのが一番分かりやすいです。
→
惨劇も悲劇も喜劇も騒動劇もすべては1台の列車で始まる――
DS『バッカーノ!』登場(
電撃オンライン)
結構色々な事が載ってますね。
むしろ
ゲームの公式サイトよりよっぽど詳しい。
以前から成田先生のHPやドラマCDに付いてきたキャラクター相関図なんかで名前だけは出ていたんですが、なんと「貨物室でラッドに襲われて逃げたけどジャグジー達に捕まって尋問された黒服の下っ端」が主人公です。
その名はアパム。
成田先生…またそうやってマイナーキャラを拾い上げて主役にするんですね…
いつかネイダーが主人公の話も本当に書いてあげて欲しいものです。
話が逸れました、とにかく「小気味良い男」編プレイ開始です。
まず、何から言おうか…小気味良い男編は選択肢が発生しません。
一本道です。
成田先生の作業的にはほぼ普通に短編を書き下ろしただけでしょうね。
「表と裏の更に裏」にまで選択肢を与えていたら確かに色々絡み合って大変なことになるでしょうし、そこは納得です。
それからフルボイス!
ぶっちゃけると、ちょっと会話のテンポが悪くなって微妙なのですが
PS2版Fateでも似たような事を感じたからフルボイスのサウンドノベルってのはそういうもので、慣れの問題なのかもしれません。
今回の場合、アニメで台詞があまり無かったキャラ達の、台詞が聞けること自体は嬉しいけどアニメに慣れていただけに不満を感じてしまったという…
前置きが長くなりました。
文章量にしてどれ位なのかは、あまり気にしていなかったので
正確には把握出来てませんけど、3つのボックス(タイムチャート画面のマスのこと)で構成されていて、エピソードは5つです。
ただし1つのエピソードが長いので見た目以上の量はあります。
そういう意味では鈍行特急より普通の小説に近い形で読めますね。
さっきはボイスでテンポが〜と書きましたが邪魔ならボイスは途中で画面をタッチする事でカット出来るわけですし。
……。
いや勢いでちょっと建て前的フォローをしてみましたが、
本音はボイスのオン/オフが出来ればいいのに、と思います。
せっかくBGM・SE・システム音は各個で音量調節が出来るんだから、
もう一歩進めて欲しかった。
ボイスを手動でカットしながらだとオート再生出来なくて面倒なんだよー。
いや、ボイスは一回は必ず聞きますし初回で間違ってカットしちゃったら
エピソードの最初から聞き直す勢いでプレイしてるんですけども。
エルマーは実に雰囲気出てますし、“謎の青年”も「おいおいこんな奴だったのかよ」と文章では出ない迫力?が伝わってきます。

あんまりネタバレしていないようでいて、
深く考えてみると想像を掻き立てるには充分な1枚?
前回のラストで原作が好きすぎるから汚されたら嫌…とか書きましたが
特に改めてそんな事は思いませんでしたね。
なんというか、うまくやったなって気がします。
ところでこの話に出てくる「小気味良い男」はぶっちゃけエルマーの事でした。
知らない人の為に説明しますと「小気味良い男」とは原作の有名な誤字である
特急編の139ページの「シュコン、という小気味良い男が響いてきた」から生まれたネタで、もちろん正しくは「小気味良い音」なのですが
そのあまり類を見ない間違い方と、「小気味良い男」という言葉の響きのよさ、
あの緊迫したシーンでビジュアルを実際に想像したときの笑撃などから
誤字の多さがネタにされる事のある成田先生の誤字の中でも
一番ネタにされるものだったりします。
もう最新版では直っちゃってるんですけどね
(関係ないけどバッカーノ!の原作の重版ペースは最近やばいです。
特にアニメ化したあたりの巻は2〜3ヶ月で版を重ねてる事もあった)
他にも知ってる誤字ネタを披露したくなってきましたが、元は「他人の失敗」なわけでそう大きな声で言うべきでもないだろうか。
もちろん悪意は無いんです。
まあ誤字は公式にもネタにされる事がありますし
小気味良い男に関してはここまで盛大にやってるわけだから
ファン側もむしろ騒ぐのが礼儀くらいの勢いだとは思いますけども。
話が全力で逸れてきましたね
エルマーは物語の登場人物としては小気味良いかもしれないけど、
本当にいたら凄く付き合いづらいだろうな…
アパムのキャラがキャラだけにそんなにかっこいい話にはならないんだけど
鈍行・特急を補うエピソードとしては面白かったと思います。
「小気味良い男編」をクリアしたら画面に
“隠しIFシナリオ”を読めるようになったとのメッセージが。
ヒントも2つ表示されて、これってつまり「特Q編」と「死亡勇戯編」に
行けるようになったって事ですよね?
「IFシナリオ」というのは今までのは正史だけど、
ここから先はパラレルのお遊びだよ、って事みたいです。
まあ、そりゃそうだよな…あらすじを見るだけでも…。
何かその4は本筋に関係ない話ばかりしていたような気がします。続く。
←前へ 次へ→

0