今日も起きてみるとやや曇りがちながらまた温かい一日だった。昨日の夕方、温かいうちに洗車をしておこうと思い立ち、我が家としては本当に、本当に珍しく車を洗った。なので、今日ビーチに行く時娘を乗せたら、「なんにもない・・・。」とポツンと言った言葉が普段の散らかりようを端的に描写していて苦笑。すみません。
(冬になりすっかり人気のなくなったCrain Beach)
その車といえば、アメリカでは貧困層が増え続け、住居を亡くした人々がそれに伴い増加の一途をたどっている。先日もテレビでフロリダの車で暮らす家族や子供たちを見たが、日本にいた時や、こちらに来たばかりの頃は想像もできなかったアメリカの一面。
ジェーソンは2005年に、私は2006年の春にアメリカに来て、B&Bを始めたのが同じ2006年の8月、2007年にサブプライムローン問題、2008年にリーマン・ショック、株価の大暴落など、まだ商売の右も左もわからないうちから毎年経済が傾いて今年も乗り切れるのか、お客さんは来てくださるのかという心配から、あまりにも日々ホームレスのニュースばかりなので、ああ今日も屋根のある家に住めてよかったという、そんなところから感謝する生活がかれこれ2.3年になる。
明日は我が身、ニュースを見るたびにそう思うのだが、とりたてて可も不可もないものの不自由ない生活をしていると、ついついありがたみを忘れて、愚痴っていたりするからいけない。
大学には行けるものの、食べるものがないから大学の構内にあるフード・パントリーで缶詰をもらっている生徒たち。朝と昼は缶のフルーツ、でもこれがあると空腹を逃れるという男子学生。
車の中で毎日缶詰を開けて食べる子供たち。調理したものを食べるなんてほとんどないといっていた子供があった。今1600万人貧困の子供達がいるという。去年の調査で国全体の貧困層が4600万人くらい。人口約3億のアメリカ。
テレビに出ていたフロリダの子供たちがレポーターに車での生活のことを聞かれて、「こういう境遇なんだから、やっていくしかないわ。」とさっぱり答える。同級生などが親に叱られたとか言うことを聞けないとかいう話を聞くと私傷つくわと言って、次にBecause they could be in my shoes. And of course I don't want them to be in my shoes. But they need to learn to appreciate what they have and who they have in their life. Because it may be the last day they might have it.
だって彼らが私たちの境遇になるかもしれない。もちろんそんな風にはなって欲しくはないけど、今あるもの今一緒にいる人に感謝するってことを学ばないといけないわ。だって明日から突然全部それを失くすかもしれないんだから。
というのを聞いて涙が出た。今ある生活に感謝と思いながらも実際どこまで感謝しているのか、と問われていると気がした。
今朝娘と車に乗ってエンジンをかけながら、ここで3人で暮らすとしたら・・・、とふと考えた。夜いつものように布団に入っても同じ明日が来るとは限らないのだ。ジェーソンとときどき、もしアメリカを離れることがあったら、荷物はスーツケース一人一つにしようねと言っている。なにも夜逃げの準備をしているわけではないが、身軽にこしたことはないだろう。でもそうなると私はなにを詰めよう。1つか・・、じつは結構厳しいな。

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