アーティストのカレンが、「最近ターナーを見に行ったのよ。」と言うのでてっきりボストンまで行ったのかと思いきや、近くのセーラムにあるミュージアムでそれを聞いてからというもの落ち着かなくなった。
(ランチタイムでにぎわうセーラムの街角)
私も大好きなイギリスの風景画家ターナー。ここで思い切って見るか、いつかロンドンまで行くか。それならもう電車で20分のセーラムしかないというわけで、ある忙しい週末の午後、娘を誘っていざ美術館へ!
(セーラムは魔女グッズ屋さんだらけ)
いつも電車で通り過ぎるだけのセーラム、近くだと言うのに訪れるのは何年ぶりだろう。ましてや真夏のセーラムなんて今まで来たことがないといっても過言ではないはず。
観光トロリーが走っている。ボストンより小さいとはいえイプスイッチとは規模が違う。
美術館を目前に水場でしばし足止め。頼むからずぶ濡れにならないでと何度も娘に注意しながら自分も足を水につけて涼む。
半時間ほど遊んでやっと美術館に向かう。おおおー、ターナーの絵が正面に!わくわく度急上昇で荷物を預け一直線にターナー特別展示室に向かう。全部で5つの部屋に大きな絵がずらり。さすが風景画の巨匠、遠くから見るとまるで写真のように見えるからすごい。
と感動にふける私の横で娘は「早く出よう。」を連発。その気持ちはよくわかるがせめてもうちょっと・・・という願い叶わず早々に美術館を後にして、もちろん向かった先は公園。それにしてもなんとも広い。このずっと先に遊具がある。
さすがハロウィーンで有名なセーラム。途中立ち寄ったアイスクリーム屋さんも店を間違えたかと思うほどハロウィーングッズで埋め尽くされていた。
これから10月31日に向けハロウィーン気分が加熱するセーラムの町。ボストンからハロウィーン当日の夕方セーラム方面の電車に乗る方、まず満席は覚悟。車掌さんすら回ってこない。座席で仮装した人々に取り囲まれることも必然。めったに乗らないのに今まで2回もこの電車に乗り合わせたが、いつもの通勤電車とは思えない光景に眠気も吹き飛ぶというものだった。
久々のセーラム、いつもながらの展開でほとんど公園だったが、いつまで娘が親に付き合ってくれるかを考えると、なんだかんだ言いながらもついて来てくれるうちがはなかもね、と思うものである。

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