2006/3/31

「平野部でも積雪があるでしょう」
はは、まさか。
、、、雪の国から、こんちには。
明日から4月なのに、なんだろう、この景色。
憂鬱な気分で、朝の道に出ると、
散歩のコーギーが、歩道ではしゃいでいた。かわいいヤツ。
雪も楽しいよな。
雪が降っている。
寒波のせいらしい。
クリーニング用にまとめておいた、
厚手のセーターとマフラーを引っ張り出す。
昨日の夕方、桜の下を歩いていた。
もちろん、開花率ゼロ%。
でも、蕾がほのかにピンクに色づいているようだ。
もっとよく見ようと、立ち止まって伸び上がったら、
後ろから年配の女性に声をかけられた。
「もう少しで咲きそうかい?」
そうですね、と答えると、
ここは日当たりがいいからねぇ、と歩き去っていった。
ちょっとした会話だったけど、
花は人の心を近付ける。
僕は子供の頃、夜桜が大好きだった。
オレンジ色の提灯が連なる桜並木の下、
たくさんの人が楽しげに飲み食べしている姿を見るのが
嬉しかった。
オレンジ色の柔らかな光は、人の表情を美しく見せた。
桜の夜は、全ての人が友達だ。
夜空の月が明るくて、
わくわくしたのを覚えている。
この頃は、花見の宴会の機会は少なくなった。
酒の入った夕飯の後、遠くの宴会の声を聞きながら、
川べりをぷらぷら歩く。
誰かが笑ってる。
自分が参加してなくても、それもいい。
桜はいつ咲くだろう。
あと1週間ぐらいかな。もっとかかるかな。

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2006/3/30

各地から桜の便りをテレビで見る。
ああ、春だ。
でも、富山は冬に逆戻り。
昨日の昼間は雪もパラついた。
松川の桜並木も寒々と北風に吹かれていた。
春が足踏みしている。
昨晩、久しぶりに友人と電話で話をした。
相手の都合もあるだろう、と
最近はメールのやりとりばかりだったので、
声を聞くと、なんか新鮮だ。
友人と話すと、楽しく元気になる反面、反動でへこむ。
輝いている相手を改めて知り、その努力に感心し、
自分と比較して落ち込むのだ。
僕とその友人の間には、大きな違いが1つある。
カードゲームで言うと、
僕は手にあるカードをいかに使うかに腐心するタイプ。
友人は、新しいカードを手に入れることに苦心するタイプ。
友人には、常に「何」かを変えたい、という欲求がある。
「何」はその都度、違ったりする。
学生の頃は部活だったし、今の対象は職場。
恋人との関係だって、相互理解を求めて止まない。
自分自身が何かを変え、作り上げてこそ価値がある、
ということなんだろうと思う。
その熱さが今ひとつ理解できない時もあるが、
人生への真摯な姿勢に敬服する。
僕は大学を卒業する頃、
仙人になりたい、と思っていた。
全てを受け入れ、全てに無関心で、
山で独り、霞を食って生きていけたらいいだろうなぁ。
自分だけじゃなく、色んなものが嫌な気がした。
今はそこまで思わないけど、
やはりどこか、人生に投げやりな部分が多いと思う。
反省、反省の夜だった。

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