2006/11/30

今日も雨。
11月も今日で終わりだ。
山では雪なのだろう、雨が氷のように冷たい。
左手にカサ、右手でハンドルを押さえて自転車を漕ぐ。
濡れる右手が冷たい。
そろそろ手袋が欲しいな。
富山と岐阜をつなぐ神岡鉄道は今日で廃線だ。
地方ニュースで、お別れ式の映像が流れている。
2両編成の小さな電車が、
人々から見送られて駅を出て行った。
車窓の景色と、
昭和59年の営業開始以来の無事故が自慢だったらしい。
残念だなぁ。
なくなってしまう前に、1度は乗りたかったけど、
都合がつかなかった。
以前から、神岡鉄道の名前だけは知っていた。
地図で見ると、神岡鉄道は国道41号に並走している。
北陸道を使わず、
安房峠・松本経由で帰京するとき、この道を使っていた。
神岡鉱山で471号に曲がって、線路と別れる。
このコース、何度も車で走ったけれど、
電車を見た記憶がない。
車道からは電車の車体が見えないのか、
それとも本数が少ないからなのか。
噂によると、
冬場は、囲炉裏電車という風情のある車両が走ったらしい。
雪の山間を囲炉裏を囲んで、車窓を眺める。
さぞかし、絵になっただろう。
数年前に乗った、天竜浜名湖線を思い出した。
藤森照信氏設計の秋野不矩美術館をどうしても見たくて、
東海道線を下り、天竜浜名湖線に乗った。
あれはヒガンバナ咲く秋の日だった。
小さな電車がコトコト揺れる。
浜名湖がきらきら光って眩しい。
やがて山間に入り、清流を越えた。
もよりの天竜二俣駅で電車を降りたのは、僕ひとり。
何にもない小さな駅前に呆然とした。
不便だったけど、その分、辺りを見回す時間があった。
映像も音も、旅の記憶が鮮明だ。
楽しかったなぁ。
天竜浜名湖線はまだがんばっているらしい。
財政難では仕方ないけど、惜しいなぁ。
さよなら、神岡鉄道。

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2006/11/29

日曜日の夜からずっと雨続きだ。
雨に叩き落されたのか
桜並木は丸裸になってしまった。
濡れた落葉の色がやけに鮮やかだ。
2日もすればこの色も褪せて、本当に冬になる。
冬場、就寝時に暖房を切る。
室温が下がり、布団から出した顔が冷える。
そんなとき、
僕はためらいなく布団にもぐる。
そんな僕の様子は巨大なサナギのようらしい。
その外見は怖い、と言われた。
相方は、布団から顔を出して寝たい派だ。
もぐると窒息しそうに感じるらしい。
さらに、
顔だけではなく肩も布団から出したいらしい。
当然それでは寒いから、
去年の冬はパジャマの上にフリースを着て寝ていた。
それでも後頭部と耳は冷たいようだ。
そうだろうなぁ。
昨晩、
深夜に寝返りを打ったら、寝ぼけマナコに異形が映った。
隣の布団にネズミ男が!
一気に目が覚め、半身起き上がって、
その異様な生物を見つめ直す。
、、、黒いパーカを着て、
フードをかぶった状態で寝てるのか。
はー、びっくりした。
翌朝、以下の事情が分かった。
・夜中に寒かったから、パーカを着た。
・フードまで被ったら、暖かくて快適だった。
・この冬はこれで行く。
クリスマスに、
白いパーカをプレゼントしよう。
ネズミ男じゃあ、千年の恋も醒めるからね。

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