2007/6/29

「降水量は1時間に50mmに達するおそれがあります」
昨晩、翌日の天気予報を見ていた。
50mmの雨と言われてもピンと来なかったが、
朝起きて、視界を白く遮る雨粒を見た時、
こういうことか、と理解した。
金曜日の夜なので、新しいワインを出す。
優雅な週末の始まりと思いきや、そんなものでもなくて。
先ほどまでは、2人で飲んでいた。
が、
僕が1杯飲む間に、ヤツは3杯というハイペース。
陽気に騒いでから、急に眠くなったと寝てしまった。
どうなんだろう、その飲み方。
その後、ひとりで、
ウィンブルドンを観ながらチビチビやっていたら、
寝室からガツンと大きな物音がした。
心配して寝室を覗くと、差し込む光に反応したのか、
ヤツはむくりと起き上がり、ふらふらと歩いて手洗いに行き、
戻ってきて、また寝てしまった。
さっきの物音はなんだったんだろう。
薄暗い部屋を見回すと、
クローゼットのドアが半開きになっていて、
中の引き出しの位置がずれている。
たぶん、
ドアを半開きにしたまま、引き出しを引いたから、
引き出しとドアがぶつかって、あの音がしたんだろう。
特に何かを取り出した様子もないけれど、
いったいどうしたかったんだろう。
無駄だと知りつつ、酔っ払いに問い質した。
「知らない」
、、、そうだろうね。
明日の朝、改めて聞いてみよう。
ドタ
また音がしてる。
んもー、見に行ってきます。

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2007/6/28

シボレーが錆びていく。
僕が毎日使う駐輪場にシボレーの自転車がある。
初めて見たのがいつだったか忘れたが、
その時は、シボレーは新品でピカピカに光っていた。
とくにシボレーに憧れがあるわけじゃないが、
黒の車体に浮き出るブランドロゴは格好が良かった。
値段だって、
僕の自転車より高いに決まっている。
ちょっと羨ましく思って、眺めていた。
が、
しばらく経っても、ヤツが使われている形跡がない。
いつも同じ形でそこにある。
駐輪場には屋根があるけれど、
横殴りの雨はしけこむし、砂埃もひどい。
シボレーはだんだん汚れていった。
梅雨の湿気もあるんだろう、
今では、
シルバーのハンドルにびっしり錆が浮いている。
カワイソウニ。
僕にとって自転車はスニーカーと同じ。
使いこんで傷むのは仕方ない。
傷んだ分だけ、僕に奉仕してくれた証拠だ。
でも、新品のまま錆びてくなんて、気の毒だなぁ。
そうはいっても、
ひとの自転車を磨いたりしたら変な人になっちまう。
おせっかいにもほどがある。
横目でシボレーを眺める毎日です。

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