2007/9/28

この写真はスズカケノキ。
プラタナスという名前の方が有名かもしれない。
よく街路樹に見かける。
葉は手のひらよりも大きく、形はカエデに似ている。
秋になると綺麗に色づき、色が抜けてガサガサと落葉する。
僕はなんとなく、この木が好きだ。
樹形も好きだが、一番ぐっとくるのが、樹皮。
樹皮がまだらに剥がれ落ち、3色の迷彩柄になる。
もし、誰かに追われることになったら、
迷彩服を着て、このスズカケノキに登りたいと思う。
スズカケノキ、という名前は祖父に教えてもらった。
僕のじいちゃんは、散歩が好きだった。
俳人だったから、
たぶん、俳句の題材を探して歩いていたんだろう。
幼い頃、僕は扱い辛い子供だったようで、
母親は祖父が僕を外に連れ出すことを喜んだ。
じいちゃんは道端に足を止めては、
これはアカマンマ、それはキリンソウ、
と植物の名前を僕に教えてくれた。
今から思うと、みんな季語だ。
僕は、草より木に興味があった。
「あの、実が生っている木はなに?」
「スズカケノキだよ」
プラタナスとも言うけど、
スズカケノキの方がいい名前だろう、とじいちゃん。
うん、ナスより格好いい。
字面が分からない僕は、呪文のように
祖父の言うことをそのまま覚えた。スズカケノキ。
祖父の話だと、
プラタナスの木は、秋に大きな鈴のような実をつける。
その実は、山伏の衣装に縫いつけられた
‘鈴懸け’と呼ばれる飾りに似ているらしい。
だから、スズカケノキと呼ばれるそうだ。
やがてじいちゃんはこの世を去り、僕は大人になった。
ある秋の日に、並木道を歩いていた。
特徴ある樹皮、梢には沢山の実がなっている。
思わず、スズカケノキだ、とつぶやく。
「きみ、面白いことを知ってるね」
歩いてきた年配の男性が立ち止まり、そう言った。
今年の秋は暑くて、スズカケノキの葉はまだ鮮やかな緑だ。
まもなく来る黄葉が楽しみです。

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2007/9/27

いたち川にかかる橋の名前を覚えるのが楽しい。
比較的メジャーな花見橋、月見橋、雪見橋のほかに、
今木橋、小島橋、泉橋。
それから、由緒ありげな名前が格好良い久右衛門橋。
桜並木の終わりには清辰橋。
上の写真は小島橋の下。
アオサギが小魚を狙っていた。
大和百貨店の新店舗がオープンして明日で1週間。
1週間の間に、もう2度ほど覗いてきた。
1度目は車で、2度目は自転車で。
ここで、富山在住の方、
これから行こうとご計画の皆さんに1つアドバイスを。
グランドパーキングはお勧めしません!
とくに土日の夕方以降は。
収容台数が多いから、入庫はスムーズなんだけど、
大和の閉店時間と同時に
いっせいに皆が出庫しようとして大渋滞。
行きはよいよい帰りはこわい、です。
別の駐車場に入れるか、
可能ならば、徒歩か自転車をおすすめします。
プチ情報おわり。
初めてニュー大和に行った日は、
とりあえず、最上階の紀伊国屋書店に行き、
エスカレーターで下りつつ、全てのフロアを1周した。
第一印象は、店内が明るいなぁ。
新しくて広くても、デパートはデパートだけど。
好印象だったのは、
デパ地下が出来たこと、紀伊国屋書店が入ったこと。
とくに、紀伊国屋は
こういうのが欲しかったんだよ、と
書棚を歩きながら、ウハウハしてしまった。
こづかいを吸い取られそうだ。
地下では、
夕飯のおかずと酒の肴を適当に見繕って購入した。
地下から駐車場に戻る時、エレベーターを利用した。
エレベーターは手動から自動に変ったけれど、
エレベーターガールは新店舗でも健在だった。
こういうところに金を使うなんて、羽振りがいい。
贅沢感も商品のうちなのか。
人出としては、
平日の都内のデパート並みだと思うけれど、
こういう人混みを忘れていたので、けっこう疲れた。
開店の混雑がひと段落したら、
こづかいを計算しながら、紀伊国屋に通おうと思います。

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