2007/10/31

最近、
綾鷹のKAMONジェネレーターが話題だったので、
自分もやってみようと、サイトで情報を入力してみた。
家紋が表示されるまでのわずかな間、
どきどきして待ったのだが、出てきた家紋を見てびびる。
サソリ紋、て。
人畜無害を気取っていたのに、
ひた隠した己の攻撃性を見抜かれてしまったようだ。
ええ、ヒツジの皮を被ったオオカミですとも。
天神様をご存知だろうか。
先日、ふたりで街を散策していたら、
小さな人形店の前に、天神様の幟を見つけた。
相棒が不思議そうに眺めている。
「てんじんさま、って何?」
ヤツは天神様を知らないらしい。
優越感に浸りつつ、天神様を説明した。
実は僕も最近知ったばかり。
先日、天神様の幟を凝視する僕に、
そんなことも知らないんすか、と
地元の青年がいぶかりながら教えてくれたのだ。
天神様と言えば、
その地方の天満宮(神社)のことを指すことが多いと思う。
でも、ここ富山ではそれだけではない。
雛人形、五月人形ときて、天神様。
そう、天神様の人形があるのだ。
天神様、つまり菅原道真公は学問の神様。
男子が生まれた家には、
母方の実家が学業成就を願って、天神様を贈るものらしい。
掛け軸か人形か、それはどちらでもよいようで、
天神様は正月の間、床の間に鎮座する慣わしだそうだ。
ネットで検索してみたら、天神様は、
富山と福井、それから石川の一部に残る風習だと分かった。
ふと思い出したのだが、
僕の母の実家では、
梅干を食べ終わると種を割り、中の胚芽を取り出していた。
祖母は胚芽をテンジンサマ、と呼んだ。
「テンジンサマを食べると、頭が良くなるよ」
白い胚芽は梅酢でピンクに染まり、
噛むとコリッと小気味良い音がして、おいしかった。
今思うと、
テンジンサマは天神様のことだったのかもしれない。
僕の身近にもいらした天神様。
道真公に親近感を覚える今日この頃です。

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2007/10/30
夜、空気の入れ替えにベランダ側の窓を開けたら、
隣室との隔壁の上にハトが1羽止まっていた。
窓を開けた僕を見ても驚くわけでなし、
まあるい目をしてこちらを見る。
なんだ、人懐こいな。
よく見たら、足環をしていた。
飼われているハトだろうか。レース鳩?
どこの子だい、と尋ねても首を傾げるばかり。
早くうちにお帰り。
そっと窓を閉めた。
今日の日記は動物つながり。
超ローカルな話だけど、
富山市内、月見橋から中教院モールに至る道を使うとき、
僕が必ず覗く家がある。
たぶん、もともとは商店だったんだろう。
看板はないけれど、
コンクリートの土間に銀色のアルミサッシ。
このお宅は、
通りに面したサッシを50センチほど開けてある。
よほどの悪天候でなければ、
いつもサッシが開いているので、
興味にかられ、失礼を承知で、通りがかりに覗いてみた。
おっ。
土間に毛布を引いてもらって、お犬様。
それ以来、
その道を通る時は、その犬を見ないと気がすまない。
普通の柴よりひとまわり大きな和犬。
老犬なのか、丸くなって寝ていることが多いようだ。
一昨日は、サッシの隙間から犬が顔を出していた。
やっとまともに顔が見られる。
色が抜けたのか、白っぽい鼻筋に、
分別のありそうな顔して通りを見ている。
きっと、あのサッシは
犬の楽しみのために開けてあるんだろう。
奥がどうなってるのか分からないが、
表をいつも開けてたら、住人は寒くないだろうか。
優しい飼い主なんだなぁ。
僕がツツツと舌を鳴らすと、犬は右耳をぴくりと動かした。
一方的なトモダチがまた増えました。

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