2007/11/28

今日は快晴。
とある駐車場を通りかかると、
軽自動車の持ち主が、タイヤをスタッドレスに交換中だった。
そこは狭い駐車場で、
軽とはいえ、両隣まで40センチぐらいしかない。
ちょうど、左後輪タイヤを交換しているようだ。
ジャッキアップしたため、車体がひどく右に傾き、
車の上部が隣りの車に接触しそうになっている。
ちっこい悲劇が起こりそうで、不安な気持ちで通り過ぎた。
家に帰るには早すぎる気がして、喫茶店に寄った。
入り口真横の席に陣取る。
店の中は暑いくらいだったが、
今しがた入ってきた客が連れてきた外の風は思いのほか冷たい。
冷たい飲み物かしばらく悩んでからホットを頼んだ。
コーヒーを飲んでぼうっと40分。
外に出ると街が輝き出していた。
クリスマスのイルミネーションを見ると、
もう年末か、と焦る。
暗い夜空にはマンションのシルエット。
ぽつぽつと部屋に明かりが灯っている。
濃い、薄いはあるけれど、
オレンジ色の照明を使う家の方が多いんだな、と観察。
川を渡る風は冷たかった。
でも天気さえ良いのなら、もっと寒くてもいい。
冬の夜空は星が大きい。
赤い鼻と切れそうな耳を気にしながら、
コートのポケットに手を入れて帰る夜道が結構好きだ。
見上げると、僕の家の電気も点いていた。
オレンジ色の暖かい光。
リビングは白色蛍光灯のはずなのに不思議だなぁ。
カーテンを通して見るからだろうか。
なんか、いい色だな。
あそこに僕の居場所があるから、余計にそう思うのかな。
心の温もりを感じる季節であります。

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2007/11/27

いたち川の桜並木の紅葉もそろそろ終わりみたいだ。
木々には黒々とした枝が目立ち、寒風に揺れる。
枝を離れた葉たちは、まさに絨毯のように地面を覆う。
護岸の絨毯の上を
足音もなく、アオサギが大きな歩幅で歩いていた。
エサは足りてるかい?
ともかく、眠い。
睡眠時間が足りないようだ。
それでも
目覚ましの音にはあっさり反応する方なので、
とりあえず、起き上がることは出来る。
この‘とりあえず’というのが曲者で、
体は動いているものの、頭は動いていないので、
今までにも様々な失敗をしてきた。
起きてまずすることと言ったら、僕の場合は着替えだ。
寝巻きを外出用の服に替える。
しかし、
朝飯を食べてふと気がつくと、
何故だか、再びパジャマを着ていたりする。
無意識のうちに、もう1度着替えたらしい。
椅子の背には着たはずの外出着がかかっていた。
嵌め殺しの窓を必死に開けようとしたこともあった。
どうして窓が開かないのか理解できず、
軽いパニックになった。
ひとり暮らしのときは、目玉焼きを焼こうとして、
タマゴを勢いよく割り、
殻をフライパンへ、黄身と白身を三角コーナーに投げ捨てた。
お茶を入れようとして、
やかんの熱湯を我が左手に注いだこともあった。
あれは後からじんじん痛くなって参ったなぁ。
そして、
今日も起き抜けに、茶を入れようとしていた。
ともかく薬缶に水を入れ、湯を沸かす。
やがて、しゅんしゅんと沸き上がった湯を火から下ろした。
この流れは僕にとってオートマティック。
急須には茶漉しが付いていなかった。
昨晩洗ったのか、茶漉しは洗いカゴに干してある。
僕は茶漉しを手に取り、急須にはめようとした。
だが、
どんなにがんばっても茶漉しは急須に入らない。
おかしいな、昨日まではきちんと入ったんだけど。
これはこの急須専用の茶漉しのはずだ。
茶漉しを壊さんばかりに格闘しても、やっぱり駄目。
あきらめかけた時、やっとわけがわかった。
注ぎ口から数倍の大きさの茶漉しが入るわけないよ。
なぜ注ぎ口から入れなければならぬ、と思ったのかは、
未だに謎だ。
寝ぼけたなりに、思うところがあったのだろう。
寝ぼけてる瞬間って、
脳には何か特有の波形が出ているんだろうか。
実用の機会がありそうになくても、
きっとこういうのを研究している学者がいるんだろうなぁ。
それとも実際に何かの役に立つんだろうか。
僕の寝ぼけも学問の対象になるのか知りたいと思う今日この頃です。

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