2007/12/29

窓の外は冷たい雨。
窓を閉め、カーテンを引いた室内にいるのに、
街路からひときわ響く物音が聞こえた。
カンカン カンカン カンカン
耳を澄ますと、しゃんしゃんと鈴の合いの手が入る。
これはきっと拍子木の音、火の用心の夜回りだ。
拍子木と鈴がゆっくり過ぎていく。
このあたりでは、年末になると
町内会の当番が4、5人のグループで、
火の用心を呼びかけて町内をめぐる。
夜の10時と11時の2回まわるようだ。
当番さん、ご苦労様。
僕らは転勤者向けのマンションなので、
町内会費を払うだけで活動には参加しなくてよい、
と入居時に不動産屋から言われていた。
当然、当番もまわってこない。
非常にありがたい。
以前住んでた町内では、
越すと同時に町内会に強制加入のうえ、
その当年から当番を課せられる厳しさだった。
夜回り当番を命じられ、帰省を理由に断った記憶がある。
あれは気まずかった。
あ、拍子木が戻ってきた。
勝手な話だが、夜回り当番をするのはいやだけど、
その音を聞く立場はいいものだ。
年末の風情が加速する。
**********
今日で年内の更新は最終です。
この1年、
ページを訪ねて下さった皆さま、ありがとうございました。
不時着もありつつの低空飛行でしたが、
大きな目で見ると、
おかげさまで、いい年だったような気がします。
皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。

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2007/12/29

寒風に花一輪ありて川の道
北風がびしびし吹く中、川の道を帰ってきた。
年が暮れるなぁ、と思う。
はや、今日は御用納めだ。
今ようやく賀状を書きあげて、祝杯をあげている。
窓を雨が叩いている。
寒波が来ているから、この雨も雪にかわるのかもしれない。
カーテンを開けて外を見ると、
夜1時というのに、
向かいのマンションの住人もけっこう起きている。
みんな何してるんだろ。
それにしても、この窓ガラスは随分汚いなぁ。
最後に拭いたのはいつだろう。
気持ちよく新年を迎えるためにも掃除すべきだ。
、、、僕の任務ですか、これ。
窓拭きに気が乗らないのは、
面倒くさい、寒い、という理由だけではない。
昨日から喉に違和感があって、
どうやら、風邪を引いたようなのだ。
帰省では老人や幼児と接触するし、
彼らの前で咳でもした日には非難ごうごうだろう。
なんとか直さねばならない。
でも、
いま窓拭きしたら風邪が悪化するに違いない。
、、、よし、言い訳はこれでいこう。
冗談はさておき、本気で風邪を押さえ込まねば。
経験上、僕の風邪は喉から来る。
逆にいえば、喉さえ守れば結構強い。
で現在、室内なのにマフラーを巻いている。
あとはヴィックスドロップの大箱があればパーフェクト。
情報誌の特集では、人々がインタビューに答えていた。
風邪の引き始めの対策は十人十色のようだ。
ヴァンショー、生姜湯、たまご酒。
僕は甘い飲み物があまり好きじゃないから、
これは真似できないなぁ。
体をあっためるというなら、普通にお湯割り飲んでもよくね?
よいよね?
お湯割り飲んで寝ます。おやすみなさい。

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