2008/7/29

寝ぼけ眼で天井を見上げた。
なぜだか部屋の中が明るい。
なんだなんだ?
ドッシャーン
大音響にぎゃあと起きる。
どうやら近くに雷が落ちたようだ。
時計を見ると、午前5時44分。
ちょうど起きる時間だったので嫌々起きる。
窓の外は視界が白く濁る雨。
ひでえ朝だ。
昨日の朝の雨はすごかった。
富山県内では山間部を中心に、洪水に土砂崩れと大きな被害が出ている。
雷雨のせいか分からないが、北陸本線もほぼ1日止まったらしい。
テレビで見ていると、
ご近所の金沢、福井もたいへんだったらしい。
僕にも馴染みのある浅野川の氾濫の映像はショックだった。
泥につかったあの辺りは
ぎちぎちと古い家の並ぶ、とても風情のある素敵な場所だ。
僕の住むマンションの目の前にも小さな川がある。
増水を心配したが、今回の雨では極端な変化はなかった。
夕方に近所を歩いてみたが、近隣は無事のようだった。
もしかして、上流の水門を閉じたのかもしれない。
雨の被害は北陸ばかりだと思っていたら、
神戸でも悲しい水の事故があったらしい。
小さな川の水が突然濁流になる映像は衝撃的だった。
被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
この頃、各地で
狭い範囲に集中する激しい雷雨による被害が増えているらしい。
気象予報士の話では、このての雷雨は、
起こる地域と時間の予測が難しいそうだ。
本日の富山の空は、雲で覆われて真っ白。
天気予報によると、
今日も大気が不安定で雷雨のおそれあり。
なんとか
この異常気象、おさまってくれないものだろうか。
祈るような気持ちで見上げる白い空であります。

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2008/7/27

今日は一日くもりがち。
昨晩の酒が残ってるし、こんな日は家でごろごろするに限る。
昼過ぎに買出しに出かけ、ちょうど帰宅する頃、遠雷を聞いた。
お、夕立がくるのかな。
川岸のヤナギが風に大きく揺れる。
風はどんどん強まり、大粒の雨が降ってきた。
ピカリ、と空が一瞬白む。
雨はひとしきりして上がり、青空が見えてきた。
雲が風に飛ばされ、雨に洗い流された大気が澄んでいる。
ベランダに出て風を触るとひんやりしていた。
いい風だー。
遠く町の向こう、
朝は見えなかった立山連峰が今は見える。
時は夕暮れ、散歩にちょうどいい。
肩にカメラをかけ、連れ立って散歩に出た。
行き先は富山市役所。
市役所の展望台は無料の上、休日も夜9時まで開いている。
周囲に高い建物がないから、晴れならば
北は立山から南は日本海まで、ぐるりと360度見渡せる。
ちょっとした穴場だ。
込み合うこともそうないので、気に入っている。
展望台に着いたときには日は落ちていた。
残った光で雲が輝く。
あれは剣岳、それは大日岳、こっちは雄山。
あの平たく見えるところは弥陀ヶ原。
室堂はどこらへんだ。
説明板を見ながら、山の名前を確かめる。
神通川が輝きながら青い海へと流れていた。
海には青いもやがたち、そのうえに能登半島が浮かんでいる。
この天気なら氷見から写真撮りたかったなぁ。
海に浮かぶアルプスはまるで夢の世界。
氷見から見る立山連峰は格別なのだ。
光が薄くなって、街の明かりが目立ち始めた。
路面電車が桜橋の上をキラキラと陽気に走って行くのが見える。
お、県庁前公園の噴水、ライトアップしてる。
市役所前の時計が7時15分を差していた。
夕飯だ、夕飯の時間だ。
涼やかな風を受けながら、足取りも軽く家へ向かう。
理想的な夏の夕べでありました。


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