ごあいさつ
「雪吊りラブ」を＠nifty:デイリーポータルＺのお題DE道場（2010年2月26日号）に載せていただきました！ありがとうございます。よろしければ、前回採用の「トロッコで行こう！」「バス停をめぐる冒険 挫折篇」「スズメのおふろ」「アルミを溶かそう」「雪を飲む」「50%を目指す」「路面電車を追いかけて」もごらんください。
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2008/12/16
冬の富山には珍しい、雲ひとつない澄んだ青空。
天気がいいとそれだけで気分がいいなぁ。
世話になった知人への贈り物を買いに、総曲輪に寄った。
今、総曲輪のグランドプラザでは、
エコリンクという氷を使わないスケートリンクを設置中。
リンクの柵にびっちり広告がついてるし、
周囲もごちゃついていておしゃれ感はないが、意外に賑わっている。
子供や大学生風の若者、
けっこういいトシの大人まで歓声をあげ、リンクをまわっていた。
エコリンク効果なのか、
アーケードにも人の姿があって、いい町おこしみたいだ。
僕も滑ってみたいなぁ。
彼らの楽しげな姿を横目にデパ地下の階段を下りた。
こちらも年末の買い物なのか、
ふだんの夕方に比べると格段に人が多い。
そこはかとなく不安を感じつつ
お目当ての洋酒コーナーに辿り着いて、焦った。
先日、いちど下見してあたりをつけておいた
第１、第２候補が売り切れていたのだ。
どうしてー。
あれか、円高還元ってやつか。
みんなこの時とばかりにまとめ買いしてるんだろうか。
出直そうかと思ったが、
来週来て商品が補充されているとは限らない。
むしろ、今ある品も売り切れになっているかも。
今日決めちゃおう。
第３候補をカウンターに運び、配送を頼んで任務完了。
クリスマス用菓子を山積みした菓子店のわきを通ったら、
なんだか愉快な気分になってきた。
クリスマスや正月が本当に楽しみだった頃があったよなぁ。
年内に片付けるべきことの段取り、および実行。
断りづらいお付き合い、年賀状書き、
帰省の用意と心の準備。
なんとかなるよ、今年もさ。
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2008/12/12
もう先月のことだけど、思い立って京都に行った。
もみじの時期だからホテルがとれないと思っていたが、
連休前に再度確認したら、ちょろちょろと空きが出ている。
きっとキャンセルがあったんだろう。
青い空には飛行船、そして地には紅葉。
天気に恵まれて、小旅行を楽しんだ。
仁和寺の、黄色い大きなキノコの生える林で
キノコを避けよけ、五重の塔を撮ろうしていたら、
おっと、松ぼっくりを蹴っ飛ばした。
よく見たら、そこかしこに松ぼっくりが落ちている。
松の梢に松ぼっくりが豊作だ。
僕の足元に、
尖って細長い、あまり馴染みのない形の松ぼっくりがあった。
帰宅したら、植物図鑑で調べてみよう。
拾ってポケットに入れる。
夜、松ぼっくりを旅館の小机に乗せて就寝した。
この古旅館、エアコンが壊れていてリモコンが効かない。
仲居さんに訴えたが、どうしようもないらしい。
電源を切ると、２度と入らない様子なので、
エアコンを付けたままで寝ることに。
たぶん室内はカラッカラの乾燥状態だったと思う。
翌朝、小机の上にはいたってフツウの松ぼっくりが鎮座していた。
あれぇ？
僕は細長い松ぼっくりを拾ったつもりだったのに。
シンデレラの馬車がカボチャに化けた（戻った）かのようなショック。
ほんとにこれ、僕が拾った松ぼっくりなのか。
もしかして、松ぼっくりは閉じたり開いたりするのかな。
推測するに、
松ぼっくりが開閉したとすれば、要因は湿度だろう。
やつらを拾った林にはキノコが生えていた。
湿度にして６０％はありそう。
そして
一晩中エアコンを付けっ放した旅館の部屋は３０％くらいかな。
再現できるかやってみよう。
水風呂にどぼん↓
１時間後これ、確かに僕が拾った松ぼっくりだ。
水に浸して１時間、たしかに尖がったアイツに戻った。
僕が拾った松ぼっくり（再現）
松ぼっくりって、落果した後もこんなに変化するものなんだ！
花でもなく、葉でもなく、
しかも落果した後の実が開閉するなんて、すごい。
だって、リンゴもみかんもドングリもそのままじゃないか。
つい興奮して、
発見を人に話しまわったが、みんな薄い反応しかくれない。
常識なのか、どうでもいいのか。
僕にとっては今年最大の発見でありました。
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