2009/1/31

あまり足を運ばない場所で、
風に揺れる街路樹の梢を見上げたら、芽が膨らんでいるのに気づいた。
芽鱗に白いビロードのような毛がびっしり生えていて、
なんとも可愛らしい。
たぶん、コブシの芽じゃないかと思う。
コブシは僕が大好きな木のひとつ。
すべての木に花が咲いたらさぞ綺麗だろう。
春になったら、会いにいくよ。
階上の住人がかわったようだ。
しばらく空き部屋だったが、
最近は物音が聞こえてくるので、誰か入居したんだと思う。
ごあいさつはなかったけれど、
このマンションはそういう傾向なので、それはかまわない。
僕が気にしているのは、別のこと。
この新顔さん、掃除が好きな人らしい。
それはいいんだけど、
業務用なのか、古い掃除機なのか、それとも使い方なのか、
掃除機をかける音がうるさくて困っている。
休日、気持ちよく朝寝している最中に、
ごとごとゴリゴリと聞こえてくると、かなりがっかり。
こんなにうるさい掃除機なんて、どこのメーカーだろう。
家具だってもう少し丁寧に扱えないものかなぁ。
集合住宅に住むのは初めてなのかもしれない。
うちは動かせる家具にはキャスターをつけ、
椅子の足にはクッションシートをつけている。
音を出さないように努力しているつもり。
が、うちだって階下の人に聞いたわけじゃないから、
迷惑をかけていないか、本当のところはは分からない。
こういうのって本当に文句が言い辛い。
苦情を言ってトラブルになっても困る。
そもそも、これは騒音というレベルなのかが疑問だ。
掃除なんて、約1時間程度の話だし。
お願いするとしても、
休日は午後に掃除機をかけてくれ、ぐらいかなぁ。
それって我がままかしらん。
人間は慣れる生き物。
1か月しても気になるようだったら不動産屋に相談します。

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2009/1/28

今日は一日、立山がよく見えた。
富山は山に富むと書くけれど、
中心市街地から、雲に遮られずに立山の全貌が拝めるのは珍しい。
雨や雪が多い冬場なら尚更だ。
遠目にも弥陀ヶ原が白く光っているのが見える。
富山に越してもう何年も経つのに、
毎年、冬になると街の上にそびえる雪山に慣れない。
何度も見ているのに、どうしてもわくわくする。
なんで皆平気な顔してるんだろう。
今日はちょうど車だったので、あわてて海岸へ車を回した。
山の天気は変わりやすい。
剣の山頂が雲に隠れる前に、浜から山を見たかった。
浜の駐車場に車を置いて、波打ち際へと走り出す。
もしかして顔が笑っていたのかもしれない。
散歩の人に声をかけられた。
「天気がいいと気持ちいいねぇ」
「ほんとっすね」
心が和んだ。
富山の人はみな立山を見るのが好きだ、たぶん。
立山が好きなら、みな友達、みな兄弟。
息を切らして波打ち際へ立つと、
海の上に見える白い山に心が浮き立った。
広角レンズでないのが残念でならない。
肉眼での迫力が伝えられない。
今ここにいるシアワセ。
日が落ちた夕方、
淡いグレーの空に白い立山が夢のように浮かんでいた。
白い大きな鳥が1羽、ゆっくりと西へ飛んで行く。
なんの鳥だろう。
首を畳んでいないから、アオサギじゃない。
空に溶けて行く姿をじっと見つめる。
、、、白鳥だ!
最高にいい日でありました。

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