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2011/11/1

WSin大三島レポート  大事な記録

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ども。海渡です。

今回こそゆるーく日記書くかなーと思ってたけど、タイトルからして硬くなってしまいそうな予感(笑)

昨日、愛媛県大三島にある愛媛県立今治北高校大三島分校にお邪魔して、WS(ワークショップ)をさせて頂いた。

そもそも、WSって何やるの?という方もいらっしゃるかと思いますので簡単に説明すると、自己表現、コミュニケーションに必要な思考、考え方を、身体を動かすゲームやディスカッション等を通して学ぶ、という具合でしょうか。

WSというのも色んな狙いやそれに基づいた構成がありますので、一概にこれだ!とは言えませんが。

で、今回のWSのテーマはというと。

「学力向上チャレンジハイスクール(言語活動の充実)の一環として、生徒たちの言語意識を高める。自己表現の面白さ、大切さを理解させる」といったもの。

それをおよそ1時間45分(二時限続けて)で、という贅沢な授業だ(笑)

今回は僕一人ではなく、同じ今治出身の俳優、柳原悠二郎さんと二人で行った。
生徒の人数は60名。全校生徒参加である。会場は講堂(体育館としても使える)。

まずは、身体を動かす作業から始めた。(全体で行う、所要時間約5分)

バリジャンベという楽器を使って、リズムを作る。そのリズムに合わせて生徒に
空間を埋めてもらう。

これは、すれ違う相手との距離感や全体の動き、リズムの違いによって自分にどんな感覚が生まれるかと言った事を観察してもらうエクササイズ。

友達と楽しくおしゃべりをしながら歩くのではなく、一人一人が集中力を持って空間全体を出来るだけ隙間なく埋める、という演劇的狙いも含んでいる。

生徒は、皆どんな感じでWSに参加してくるかなーと思ってたら、積極的に内容を理解し、参加しようという意識の子が多かった。初めは戸惑いながら歩いてたけど、だんだん自分の好きな身体の使い方で歩いたり、工夫して空間を埋めようとするなど、呑み込みの早さを感じさせられた。

次に、仲間集めゲーム。(ここで60人を二つのグループに分けた、約5分)

これは、例えば進行する側(つまり僕)が、「好きな果物!」というと、参加者側の誰かが、「リンゴ!」と反応する。そうすると、リンゴが好きな人はその人のところへと移動する。もしリンゴ以外の果物が好きなら、その果物を発言⇒他の参加者が集まるか発言する。という流れ。
最終的には、それぞれのグループに固まってもらい、その果物を発表してもらう。

ところが、なぜか発表していくと、同じ果物を選んでいるグループが二つある、という事が起こったりする。全体で集中し合ってお互いの声を聞いていないと、
それぞれの場所で意見が飛び交っていて、誰が何を言っているか分からなくなるからだ。その集中力を養う事と、お互いの主張を認めあい、なおかつ自分の選択をするということの訓練が狙いである。

次に、デスウィンク。(ここで、さらに4つのチームに分かれた、20分。)

これほどエキサイティングなゲームはあまりないであろう(笑)

これは、15人ほどの参加者の中に、3人の犯人役を作り、犯人役がそうでない参加者にウィンクをすると、「5秒後に」死ぬ、というゲームである。

ゲ-ムの進め方は、限られた空間の中で、犯人を含む参加者は空間全体が隙間なく埋まるように歩き続ける。

そして、犯人以外の参加者は、自分たち全員が殺される前に、犯人を見つけ出さなければならない。

なぜ「5秒後」かというと、犯人役がだれかすぐに分かりにくくするためである。
犯人を見つけた時には、誰かが死んでしまう前に挙手し、進行する側に、発言する事を示唆する。

もし、犯人ではなかった場合には、その発言した参加者も死んでしまう(空間から外れる)。

これは、ゲームの内容がとても面白く、WS参加者に楽しんでもらえる事が多い。狙いは、空間を埋める作業と、犯人が誰かを発言することで、自信と、ちょっとした勇気を持って意見を主張することの訓練である。


デスウィンクが終わった後、5分間の休憩をはさんだ。

休憩後にYES,BUT・YES,ANDゲームをした。(2人1組。5分〜10分)


これは、YES,BUTの場合は声を掛ける側と、掛けられる側になり、声を掛ける側は「ねえ〜きょう喫茶店に行こうよー」などと声を掛ける。

その誘いの言葉に対し、掛けられる側は、「えーでも今日ワンちゃんの散歩があるから難しいなあ」などと何か理由をつけて断る。

このやり取りを繰り返し行う。

そしてある程度(2〜3分)経ったら、今度はYES,ANDを行う。

こちらは掛ける、掛けない側と限定せずに、どちらかが「ねえー今日富士山に登りに行こうよー」と声を掛けたら、掛けられた方はまず「いいねー!」とその提案に同意する。そして、「じゃあさ、富士山のてっぺんで僕は死にましぇ〜〜んって叫ぼうよ!」などと、声を掛けた側の提案に繋げて新しい提案をする。

その繰り返しをお互いにしていき、最後にはとてもスケールの大きい話題(世界旅行、宇宙探検など)にしていく、というゲームである。

コミュニケーションにおいて、話を発展させる思考、相手の意見を受け入れる考え方を養うといった狙いがある。

生徒たちは、これが1番シンプルで狙いも分かりやすかったのか、ワークが終わった後納得したような表情をしてくれている子が多かった。

最後に、感動トークをした。(それぞれ6人1組のグループに分かれる、45分)

これが今回のWSの目玉で、6人で車座になってもらい(今回は椅子を使用)、
最初に誰か1人最初に話す人を決める。

話す人は、1分間で、自分が今までの人生の中で、1番感動した出来事を話す。

その後、2分間で、感動トークをした人に対し、聞いていた残りの5人が、「途切れないように」そのトークの内容について聞きたい事を質問し続ける。

次に、再び1分間で感動トークをした人の右隣の人が、感動トークをした人の話していた内容、身振り手振り(身体の使い方、話し方)を真似て、あたかもトークをした人がもう一度トークをしているかのように演じる。

そして、1分間で、最初にトークをした人のやってみた感想、その人のトークを真似てトークを演じた人の感想を発表してもらい、残った時間で、メンバー同士の感想を話し合ってもらう。

ここまでが一つの流れ。終わったら、今度は真似た人が、自分自身の感動トークを発表する。(右周りに交代)

(1+2+1+1=5分、6人×5分=30分)

これは、自己表現、他人の意見に耳を傾ける、受け入れる事など、今まで行ったエクササイズで刺激した感性を応用してみようという狙いがある。

具体的にトークや質問をするという行為をしてもらう事で、今回のWSでどれぐらいコミュニケーションにエネルギーが必要か、またその重要さ、奥深さに触れてもらえたらという意図もある。

生徒は皆、事前に考えて用意していたトーク用のカンニングペーパー(笑)を駆使しながらも、そのワークに積極的に取り組んでくれていた。

そして、1時間45分は気付いたらあっという間に過ぎていた。

最後に、「今は、大三島の学校という狭いコミュニティーの中で生活しているから、限られた自分と親しい人と接する機会の方が多いと思う。けれど、社会に出ると、自分とは距離がある、あまり好きではないと感じる人とも接する機会があるだろう、そんな時に、今日やった事をちょっとでも思い出してみて欲しい。皆さんの未来が明るいものになる事を願っています。」

みたいな事を言い残して、帰路に着いた。

個人的に、外部の仕事(本番以外)で、特にやってみたいと思っていたWSの仕事が出来て嬉しかった。

俳優として出来るお仕事は、演じる事だけではない。
コミュニケーションの取り方や人との距離の散り方、普段生活しているだけでは意識していないいわゆる「無意識」の部分の感性を刺激する作業を、それを必要としている人たちに共有してもらえるための機会を作る。
それも立派な仕事になるんだなーと、今回の仕事を通して学んだ。

非常に大きな体験でした。


読んで下さった方、こんな長文に付き合って頂いてありがとうございましたm(__)m

写真は、手作りパスタ「海渡流ボンゴレ・ビアン子←」です。
では、また。


























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