-- Die Legende vom Heiligen Trinker --
今日も京都からの帰りに飲んでしまった。(台風18号で新幹線が止まりそうでやばかったですが。)
酔っぱらいながら、酔っぱらいの話。
その名も、「聖なる酔っぱらいの伝説」Joseph Roth著、池内 紀 訳 (白水Uブックス)
セーヌ川の橋の下に住むある飲んだくれのホームレスが偶然知り合った紳士から金を恵まれる。気位を失っていないホームレスは紳士と小さな約束をする。次々と訪れる不思議な奇跡。
Joseph Rothは、現在のウクライナ共和国の一部にあたる東ガリシア(当時オーストリア=ハンガリー帝国の直轄州)にドイツ系ユダヤ人として1894年に生まれ、欧州を放浪した。そして本作品の舞台であるパリで第二次世界大戦で風雲急を告げる1939年にわずか45歳で亡くなった。本作品は彼が亡くなった1939年に書かれた作品であり、彼の死後直後に刊行された。
本作品はまさに作者本人の自画像といえる。Joseph Rothは本作品の主人公と同じく酔っぱらっていた。酒に逃げていた。そして、この作品はまったく透き通った文章であり、酒に逃げながら、まったく酩酊した所がない。それだけに切ない。
なおエルマンノ・オルミ(イタリア)によって同名で映画化されている。
<Joseph Roth(ヨーゼフ・ロート)に関するHP>
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http://www.geocities.com/roth_online/
"CONCEDA DIO A TUTTI NOI,A NOI BEVITORI,UNA MORTE COSI LIEVE E BELLA."

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