「いつも朝食をとりながら政務を処理し、あい間を見ては
客と会って談笑する」(『蜀書』費イ伝)
蜀の内政を担当した費イの日常の執務ぶりは、
上記のようであったという。
彼は、諸葛亮に後事を託され、
人並すぐれた判断力の持ち主で、書類を決裁するときは、
さっと目を通しただけで、内容を飲み込んだ。
そのスピードは人よりも数倍早く、しかも、
一度目を通したものは決して忘れなかったといわれる。
当時の蜀は戦時体制下にあり、公務は多忙を極めていた。
費イは食事もゆっくり出来ないほどの激務をこなしながら、
その一方で、ギャンブルに興ずるなど、
人生を楽しむことも欠かさなかった。
もちろん、そのため政務が疎かになった事はない。
「仕事に追われてなかなか暇が出来ない」とは、
私達がよく口にし、また、よく聞く嘆きだ。
しかし、費イを見てみると、
暇というのは自分で作り出すもののようです。
むしろ、多忙(優秀)な人ほど、
暇を作り出す術を心得ているような気がします。
と自分に言い聞かせております
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