秋のお彼岸が近づいてくると、墓地や土手堤などに
ひょっこり姿を現すのが「曼珠沙華」と呼ばれる
彼岸花です。
自然に咲いている場所から見ると、雑草のように
勝手に生えてきたような感じがしますが、
実はそうではありません。
元々は、昔誰かが飢饉の時を考えて、
わざわざ植えたものなのです。
その証拠に、人里離れた自然の原野の中では、
彼岸花を見ることは、ほとんどありません。
彼岸花はもともと外来植物ですが、
雄株は日本の酸性土壌に合わず、
結局雌株だけが残りました。
彼岸花は球根なので、タンポポのように種子が
遠くまで風に飛んで増えるということはありません。
せいぜい10年間で1メートルぐらいしか
自分のテリトリーを広げることができないのです。
昔の人は、こうした習性を良く知っていたのか
「彼岸花は毒だから触ってはいけない」と
厳しく言い伝えて、自然増殖できるように配慮したようです。
彼岸花の球根には、アルカロイド毒が含まれていますが、
水にさらすと溶けて無毒になります。
しかも、球根には多量のでんぷん質が含まれているので、
飢饉の時はこれを食べました。
しかし、最後の最後まで残しておいたということは、
かなり毒性があるからでしょう。
飢饉の際に、彼岸花まで食べつくすと、
もう残っている植物はありません、
そこで、彼岸花という名前の由来は、
秋の彼岸に咲く花というだけでなく、
最後の最後の食品でもあるという意味で「彼岸花」と
名づけられたのではないかという説があります。
きっと昔の人のこうした苦しい生活の記憶が
私達の心の中に残っていて、彼岸花に
ちょっとさびしげな風情を見出すのでしょう。
彼岸花の素敵な写真は
sumiさんのブログ『
人間万事塞翁が馬 で行こう』
・
2005年09月16日●秋の気配の花
白とピンクのちょっと変わった色の彼岸花の写真は
kiyokaさんの『
kiyokaの日記』
・
2005/9/20「白い彼岸花」
・
2005/9/20「ピンクの彼岸花」
白い彼岸花が咲き誇る写真は
づみさんの『
いづみ工房 〜ビーズの箱〜』
・
2004/9/11「彼岸花」
・
2005/9/25「彼岸花〜曼珠沙華〜」
赤い彼岸花が群生している写真は
てんちゃん63さんの『
★天どんの寺子屋★in山梨県身延町』
・
2005/9/16「彼岸花」
夙川オアシスロードで見つけた白い彼岸花の写真は、
ミナミナさんの『
withミナミナ』
・
2005/9/25「ひっそり咲いた彼岸花」
埼玉県日高市の巾着田 曼珠沙華公園で
一面に彼岸花が咲き誇る写真は
rieさんの『
チビだっていいじゃん!』
・
2005/10/3「曼珠沙華」
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