『
人の賢不肖は例えば鼠のごとく、
自ら処るところにあるのみ。』(李斯列伝)
秦の始皇帝が全国統一したあと、丞相として
大きな存在を占めたた李斯は、楚の出身で
若い頃、郷里で貧乏な小役人をしていた。
その役所の便所では、よくネズミが人間の
排出物を食べていた。
よく見ていると、そのネズミは人間や犬を
常に気にしてビクビクして生きていた。
穀物などが入っている倉に行くと
ここにもネズミがいた。
便所で暮らしているネズミとは全く違い、
立派な倉の中で、穀物を食べ、人を見たところで
全くビクビクせずに生きていた。
それを見た李斯はふと思った。
「同じネズミでありながら、便所に住むのと
倉に住むのとでは、こうも違うものか…」
「だったら人間だって同じではないか!
賢人と言われるようになるか、全く逆の
評価を受けるようになるか、
結局は、自分がどこに身をおくかによって
決まってしまうのではないか…」
運命の岐路を見た思いの李斯は、発奮して
役人をやめ。勉強をすべく荀子の門を叩いた。
(韓非子と同門)
その後、頭角を現し、秦の丞相にまで上りつめました。
4月は入学のシーズン。
志望校に合格した人、そうでなかった人。
どちらも頑張って、気持ちよくスタートを切って下さい。
『
学問は静から才能は学から生まれる
学ぶことで才能は開花する
志がなければ学問の完成はない』諸葛孔明
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