Q値改善計画4 Low-eガラスへ交換の効果
我が家で遂行されたQ値改善計画=ガラスのエコリフォームの効果についてお知らせします。
【実施内容】
東面、北面のサッシ11ヶ所をすべてペアガラス(3+A12+3)から遮熱Low-eガラスの複層ガラスへ交換
(ベランダのみ断熱Low-eガラス)
【Q値の改善状況】
各サッシの熱貫流率が、3.49W/u・Kから2.33W/u・Kに改善することにより、家屋全体のQ値が2.43W/u・Kから2.29W/u・Kに改善
(次世代省エネ基準のV地域の2.4W/u・Kをクリア)
【ガラスの表面温度】
2階北西の角部屋にある北側の窓と西側の窓で表面温度を比較してみました。
エアコンが入っているため室温は、ほぼ21℃をキープしていますが、室温の影響を受けにくいようにカーテンを閉じた状態で計測しています。
外気温が共に2℃の深夜時のデータです。
ガラス交換前は、3℃近い温度差がありました。
この温度差が、私が身をもって感じたLow-eガラスの断熱性能の高さだった訳です。
「え〜っ!こんなに差があるなら最初から全部Low-eガラスにしておくんだった!」っていう感想から、このQ値改善計画が始まっています。
それが、ガラスをLow-eガラスに交換した後は、0.6℃しか差がありません。
(立地条件で北の方に風があたりますので、これ位の差はあります。)
上記以外の日でも、天候の条件で差はありますが、概ね3℃近い温度差が1℃未満の差に改善されていました。
【コールドドラフト現象の解消】
ガラスの冷たさが和らいだことでコールドドラフト現象が解消しました。
交換前は、まさにナイアガラの滝のようにガラスから流れていた冷気(ちょっと表現がオーバー過ぎ?)が、全く感じないと言っていい位になりました。
わずかに感じるのは、ガラスからではなく、複合サッシのレール部分からくる冷輻射のみです。
【体感温度】
上の表と同じ日時の1階北側トイレのデータです。
リフォーム前 トイレ室温16.5℃ ガラス表面温度16.1℃
リフォーム後 トイレ室温17.5℃ ガラス表面温度16.8℃
数字からも分るように少しは、寒さが和らいだかなぁといったところです。
(この時、リビングが22℃位ありますので、トイレの室温自体はそんなに低くないですが、温度差から寒さは感じていました。)
体感温度的にもっと効果を実感できれば、それに越したことはありませんが、数字的には性能がアップしたことは明らかで、省エネにも貢献しているものと思います。我が家のQ値改善計画としては、成功といっていいでしょう。
ん〜、でも費用対効果で言えば、もう少し劇的な変化が欲しかったところですが、一番気になっていたコールドドラフト現象が解消したので満足です。
費用面では、設計時に全面、Low-eガラスにしておけば、全体で十数万円のコストでグレードアップができたはずなので、これから設計される皆さんには、そうされることをお勧めします。
もちろん、遮熱Low-eガラスは、日射の暖かさも遮ってしまいますから冬場の暖房対策には注意が必要になりますが、
【関連記事】
Q値改善計画1、遮熱Low-eガラス
Q値改善計画2、Low-eガラスへ交換で住宅版エコポイント
Q値改善計画3、ガラスのエコリフォーム、ビフォーアフター
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ガンにも負けず高気密・高断熱の家づくり日記

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