ヤマサハウス住まいづくり探検ツアー
新築体験セミナーWeb版 Vol8
「寒さ対策」
4月4日に開催された探検ツアーでお話させていただいた内容に、当日はお話できなかった事柄も含めて補足説明させていただいています。
今回は、その8回目。
ヤマサハウスで住宅を新築された方のほとんどは、その断熱性能に満足さているようです。
私は、目指すところがかなり高かったということと、以前の住宅がRC造の賃貸マンションだったということから、1戸建ての寒さに関しては満足しきれていない面がありました。
そこで、今回は、我が家の寒さ対策についてご説明します。
9 寒さ対策
(1) Low-Eガラス
我が家の設計時のガラスの標準仕様は、普通の複層ガラスでした。
しかし、夏場の遮熱を考慮して南面と西面には、Low-Eガラスを採用しました。
ところが実際住んでみて、驚いたのはその冬場の断熱効果です。
普通の複層ガラスからは、コールドドラフト現象で冷気がまるで曽木の滝のように流れてきます。
曽木の滝、ご存知ですよね。ナイヤガラの滝のようにと言ってしまうと、そんな大袈裟な!と言われそうなので、ナイヤガラの滝ほどではないけれど、まっ、東洋のナイヤガラ=曽木の滝くらいが丁度、適当な表現かなと、
一方、Low-Eガラスからはほとんど冷気が降りてきません。
Low-Eガラスには、遮熱・断熱タイプと寒冷地用の断熱タイプがありますが、鹿児島で使われるのは遮熱タイプの方
普通、遮熱タイプと呼ばれますので、冬場より夏向けのガラスだろうと思ってしまうんですが、実は断熱性能で言えば、断熱タイプと同等かそれを若干上回る性能を持っています。
我が家では、2回目の冬を迎えて、東向きと北向きのサッシも全てLow-Eガラスに変更しました。
新築時なら、複層ガラスとの価格差はわずかです。全部のサッシを合計しても10数万円だと思いますが、一旦、入れた複層ガラスをLow-Eガラスに変更するとなると40万円前後の出費になるものと思います。
住宅版エコポイントの対象にはなりますが、それでも大きな負担です。
ですから、ここは是非、Low-Eガラスを採用してくださいと力説するつもりだったんですが、今ではヤマサハウスさんでもLow-Eガラスが標準仕様になっているんだそうです。
ここを節約しようと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、考えてみてください。
高気密住宅で隙間風が全くないのに、ガラスから冷気がまるで曽木の滝のように流れてくるんですよ。これは非常に気になります。
節約は他のところで考えましょうね。
ただ、遮熱・断熱Low-eガラスのデメリットとして、日射熱を遮断するため冬場、室温が上がりにくいことが挙げられます。
ということで、ここでも暖房対策が重要になってきます。
(2) 基礎断熱の断熱材補充
ヤマサハウスの基礎は基礎断熱です。
基礎断熱のメリットとしては、
・気密が取りやすい。
・床下のメンテナンスがしやすい。
・居室と同じ空気環境になり、結露の危険性が低くなる。
などがありますが、デメリットとして、冬場床が冷たいということがあります。
特に1年目の冬は半端じゃなく、冷たいです。
こんなデメリットがあるとは知りませんでした。
でも、「スラスラわかる断熱・気密のすべて」の本にはしっかり書いてあります。
1年目の冬、床下土間の温度は10℃、これが2年目の冬は18℃まで上昇するということです。
これは1年目は、コンクリートに含まれる水分が蒸発を続けるので、熱を奪われるということのようです。
この対策として、有効じゃないかと考えたのが、
○ フローリングにガラリを設置する。
○ 土間にもカネライトフォームを敷き込む。
○ 基礎立上りの枝分かれした部分にもカネライトフォームを貼り付ける。
の3つです。ヤマサハウスさんでは、床下暖房を設置する場合のみ、床にガラリを設けていますが、居室と床下を同じ空気環境にするという観点からは、床下暖房がない時にもガラリは必要なんじゃないかと考えたわけです。
ある専門家の方に質問したところ、2×4などのプラットフォーム構造であれば、ガラリが必要ですが、一度床下の表面温度を測定してみてください。ということでした。
我が家のフローリングの下地には、構造用合板が入っていますので、やはりガラリがないことで床下の温度は、居室より相当低くなっているものと考えていました。
測定の結果は、表にありますが、リビング中央の床下は19.7℃で、フローリングの表面温度との差は、わずかに1.3℃と意外と言っては失礼ですが優秀な数字が出ました。
この結果から、我が家では今さら、ガラリを設置するほどのことはないと考えています。
ただ、十分、検討の価値はあると思いますので、これはヤマサハウスさんへの提案として、ガラリの有効性について検討をいただければと思います。
また、断熱材の問題につきましては、基礎立上りから40cmほどの部分は、外気の影響を受けているという結果がでています。
基礎立上りの枝分かれした部分も全く同じ状況でしたので、この両方に自分で断熱材を追加で貼り付けてみたいと考えています。
つづく
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