ハウスメーカー選びに際して、何を基準にすればいいのか?これって本当に難しいですよね。
私がこだわったのは、
高気密・高断熱仕様
鹿児島は、次世代省エネ基準のX地域
暖房に関しては、とんと無頓着な土地柄。
C値、Q値なんて全く気にしない。というより、知らない。聞いたこともないという人がほとんど。
某工務店の営業部長さんによれば、「鹿児島でC値の話をされるお客さんなんていらっしゃいませんよ。(あなたくらいのもんだ。)」
確かにそうかもしれない。C値1.0cm²/m²を下回る高性能住宅を作っている松下孝建設や住まいの前屋敷でも、C値を前面に出す宣伝はしていない。
だから、鹿児島では、これから住宅を作ろうという人でも、C値・Q値を知らない人が多い。
でよく、おちいりがちなのが、「
今の住宅は、ほとんどが高気密・高断熱仕様なんだろう。」という勘違い
こういう私もその中の一人でした。
しかし、
高気密住宅の定義が、C値2.0cm²/m²以下というのが業界の常識となっている中、軽量鉄骨ブレハブの各ハウスメーカーのC値は5.0以下程度であり、次世代省エネ基準はクリアしているものの、高気密住宅からは外れるということになります。
ということで、まず、軽量鉄骨造のハウスメーカーが、候補から外れました。
(もちろん、ハウスメーカーの実力は、数値のみでなく総合力で判定しなければなりません。軽量鉄骨造のハウスメーカーはいずれも、すばらしい能力と実績を持っていますが、私のこだわりでは、魅力を感じなかったということです。私の予算では厳しかったので、ひがみもありますが、、、)
ところで、住宅の気密性、断熱性って、そんなに重要なのでしょうか?
本やネットでは、その重要性が説明され、疑う余地はありませんが、温暖な鹿児島では、どうでしょう?
鹿児島では、未だに夏は暑いのが当たり前、冬は寒いのが当たり前、冬、暖房をすれば結露するのは当たり前といった意識が一般的なのではないでしょうか?
その証拠に建売住宅は、壁の断熱材なしを標準仕様にしている工務店が、結構あるんです。
そして、そこの営業は、必ず、「鹿児島はX地域ですから必要ないですよ。」と説明します。本当にそうなんでしょうか?夏の日差しが強烈な鹿児島では、どうしても遮熱と断熱が必要になります。
冬は気温こそ極端に下がることはありませんが、断熱のない家では、暖房している部屋とそうでない部屋の温度差が大きいため、ヒートショックを起こしやすく、脳卒中などの発症しやすい環境といえます。
鹿児島では、脳卒中での死亡率が北海道の1.5倍以上というデータもあります。
このことは、鹿児島における住宅の断熱性のレベルの低さに起因しているのではないかという気がしてなりません。
それでは、鹿児島で高気密・高断熱住宅を建てようとすれば、どこのハウスメーカー、工務店がよいのでしょう?
まずは、次回、ハウスメーカーごとのC値を比較してみましょう。

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