皆さん、こんにちは
毎日暑いですね。
あまりに暑いので、今回は「リビング階段の寒さ対策」という記事を書いてみたいと思います。
「ん?なぜ?」って思われるかもしれませんが、暑い季節に家づくりの検討をされる方は、寒さ対策がおろそかになる傾向があるんだそうです。
特にマンション住まいの皆さんにとっては、一戸建ては寒いですよ。
寒さ対策には十分すぎるほどの入念さがあっていいと思います。
さて、一戸建ての間取りを考える時に、希望が多いものに、吹き抜けとリビング階段があります。
我が家もそうでした。
リビング階段こそ、必須ではありませんでしたが、限られた敷地でのプランで、リビング階段になってしまいました。
我が家は、C値0.87cm2/m2、Q値2.29W/u・KのX地域にしては高気密・高断熱の住宅ですが、高高住宅にこだわったのは、吹き抜けがあっても寒くない家にしたかったからです。
それでも住んでみるとリビング階段から降りてくる冷気など気になる点があって、試行錯誤しながら住みやすくなるよう工夫をしてきました。
今回、私の経験や皆さんのブログで見つけた「リビング階段の寒さ対策」を紹介してみたいと思います。
まずは私が考えたリビング階段の寒さ対策
1 高気密・高断熱仕様にする。
これは、住宅の性能の話ですが、住宅の仕様を選定する際、高気密・高断熱仕様にすれば、2階建て1階リビングの場合で、1階床と2階天井の温度差は2度以内に抑えることができます。
この状態であれば、寒くてつらいということはありません。
C値やQ値は優秀な数値であればあるほど快適な環境が得られます。
W地域以南の地域で、せめてC値2.0cm2/m2、Q値2.3W/u・Kをクリアできる施工を考えて欲しいと思います。
高気密・高断熱仕様にするのに、坪当たり2万円程度の上乗せでできる場合が多いと思います。
住宅に求める性能は人それぞれ異なりますが、実際に住んでみて寒い家だったというのは、一番、避けたいことだと私は思います。
【参考記事】
◆暑がりで寒がりなボクの家作りメモ〜初冬の住み心地
暑がりで寒がりなボクさんの家はR2000仕様という素晴らしいスペック
ここまで性能にこだわれば、リビング階段も快適そのものです。
2 コールドドラフト現象を抑える。
これは高断熱仕様とも重複しますが、窓に関するお話です。
今やLow-eガラスは標準仕様となっているハウスメーカー・工務店がほとんどだと思います。
Low-eガラスでない複層ガラスは、冬場、窓の表面からは冷気がまるで滝のように流れてきます。
もし、Low-eガラスが標準仕様になっていない場合は、是非、Low-eガラスへ変更していただきたいと思います。
【参考記事】
◆Low-eガラスへ交換の効果 @ガンにも負けず高気密・高断熱の家づくり日記
3 シーリングファン、サーキュレーターで空気を撹拌する。
特に吹き抜けがある場合には、この二つが重要になってきます。
サーキュレーターは安価で効果が大きなおすすめグッズです。
階段から降りてくる冷気(降りようとする冷気)を直接、吹き飛ばして撹拌するという使用もできます。
【参考記事】
◆リビング階段の冷気対策−サーキュレーター@ガンにも負けず高気密・高断熱の家づくり日記
4 24時間換気の給気口から入る冷気を遮る。
1種換気ならその必要はありませんが、3種換気ではどうしても給気口から冷たい外気が入ってきます。
寒冷地であれば給気口の下にセントラルヒーティングの吹き出し口を設置するなどして暖めます。
その他の地域ではそこまでの必要はないでしょうが、2階の各部屋の扉は閉める前提での暖房計画というのも考えておく必要があります。
高気密・高断熱住宅の場合は、1個もしくは2個の暖房で全館を空調しようとするのが普通ですが、給気口からの冷気が気になる場合は、やはり2階の各部屋の扉は閉めた方が冷気対策としては簡単です。
年頃の子供さんのいらっしゃる家庭では、プライバシーの関係でどうしても扉は閉めるライフスタイルが求められるということも考えおかなければなりません。
ちなみに3種換気より1種換気を選択すべきかと言えばそうでもありませんのでご注意ください。
いっそのこと24時間換気のスイッチを切っちゃえ!と言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これはいけません。
風量を弱にする程度は大丈夫だと思いますが、室内の空気は人の吐く息だけでも汚れています。
5 階段の上がり口がリビングのセンターなどに面しないようにする。
5と6は間取りのお話です。
階段から冷気が下りてくると言っても、特に高気密・高断熱の場合は直接、体に当たらなければ大したことはありません。
しかし、冷気がソファーやダイニングテーブル周辺に向かって来るようだとかなり気になる場合もあります。
冷気が降りてきても人の集まる場所を直撃しないような間取りの工夫が求められます。
【参考記事】
◆寒さ問題なしでした! 〜リビング階段〜@ここなつのおうちブログ
ここなつさんのお宅は、階段の上がり口が、ダイニングとリビングのソファーの間で、それだけでも冷気を感じることが少ないようそうです。(もちろん、住宅の性能的にもかなり優れているのでしょうが、)
6 リビング階段をやめちゃう。
なんか今回の記事の主旨を根本から覆してしまう提案ですが、
まず、リビング階段のメリットは何でしょうか?
・視覚的に得られる開放感
これは納得です。
・子供が帰ってきた時、必ずリビングを通ることで子供とのコミュニケーションが保てる。
こちらは何とも情けないというか残念というか、間取りに頼らないと子供との関係が保てないのかなぁという気がします、現実問題として過敏な年頃のお子さんをお持ちの家庭にとっては切実な問題なんでしょう。
それが主目的であるのなら、別にリビングに階段を面するように作らなくても、リビングを通って階段へ行くような間取りにすればいい訳です。
リビングから水回りへ行く通路がある場合は、その通路に階段の上がり口を設けるとかの工夫ができると思います。
(そういう階段を総じて「リビング階段」と言うんだという説もありますが、)
さて、私の考えた対策を紹介しましたが、高気密・高断熱でない場合には、どうしても暖房効率を考えるとリビングと階段室の空間を遮断する必要があります。
次回は、ネットで見つけた皆さんのリビングの寒さ対策を紹介します。
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