タマホームの評判、長期優良住宅
今回から不定期シリーズ「
ハウスメーカーの評判」と銘打って(気が向いた時だけですが)、これまでに見てきた各ハウスメーカー・工務店に対するkokkoの印象を書いてみたいと思います。
あくまで、建築に関しては素人の私がイメージで書いている日記ですから、そのつもりで軽く読んでいただければ幸いです。
さて、1回目はローコスト系ハウスメーカーの雄
タマホームです。
6月4日に「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が施行されました。
これに合わせて、タマホームでは、7月から長期優良住宅仕様を標準仕様とすることとなりました。
長期優良住宅とは、1.劣化対策、2.耐震性、3.維持管理・更新の容易性、4.可変性、5.バリアフリー性、6.省エネルギー性 などが国の定めた基準(住宅性能表示制度の基準で言えば劣化等級3、耐震等級2、維持管理等級3、温熱等級4等)をクリアする必要があります。
認定を受けると住宅ローン減税や固定資産税など税制面でも優遇を受けられるものです。
先日、タマホームのモデルハウスを訪問してみました。
私は、ハウスメーカー選びに際して、4年前、レオハウス(当時のタマホーム九州)の営業所は訪問しましたが、昨年、鹿児島にオープンした御本家タマホームの営業所を訪問するのは初めてです。
営業の方に、私は既にヤマサハウスで建築したこと、知人から各ハウスメーカーについてよく質問を受けることなどを説明して、モデルハウスを見せてもらいたいとお願いしたところ、丁寧に応対してくださいました。
その時点で、タマホームが長期優良住宅に対応するという話は知っていましたが、これを標準仕様にするということまでは知りませんでしたので、その話をうかがって、衝撃を受けました。
我が家は、構造において耐震性・バリアフリー性で長期優良住宅の基準を満たしていません。
我が家の設計をする時点で、ヤマサハウスが200年住宅の先導的モデル事業で認定を受けたことは知っていましたが、費用的に300万円の上乗せが必要(ただし、国からの補助金200万円があるので、実質100万円の手出し)ということと、狭い土地に建てる尺モジュールの家なのでバリアフリー対応がそもそも困難と思ったので、検討しませんでした。
今回の法の施行により、先導モデルの認定とは別に、長期優良住宅の基準を満たしていれば建築確認申請と同時かその前に申請することにより認定を受けられることとなりました。
その場合は、国の200万円の補助はありません。
(ただし、普及型として中小工務店を対象に1戸100万円の補助制度が、新たに創設されました。)
我が家の耐震性ですが、ヤマサハウスの社内基準として建築基準法の1.5倍の壁量(へきりょう)というものがありますので、この基準により設計されています。
震度7の地震に対応できると聞いていますので、十分な強度と思っていますが、長期優良住宅は耐震等級2をクリアする必要があります。
耐震等級2というと、建築基準法に定める地震力の1.25倍の地震に対抗できるものとなっています。
これは、壁量でいうと、バルコニーや玄関の構造等によって異なりますが、建築基準法の1.6倍〜1.8倍程度の壁量になるものと思います。
タマホームは、木造軸組構造+パネル工法ですので、外壁面下地をすべてパネルで覆い、主要間仕切りに筋交いを配することによって耐震等級2を実現しています。
省エネルギー性の面から見ると、次世代省エネ基準をクリアしています。
使用している断熱材は、W・X地域で次のとおりです。
壁:高性能グラスウール90mm、 天井:高性能グラスウール155mm、 床:カネライト65mm
それに、すべてのサッシが12mmペアガラスに遮熱Low-eガラスという仕様です。
(我が家だって、東・北面のサッシには、遮熱Low-eガラスが入っていないのに(-.-;)
この遮熱Low-eガラス、夏場の日射よけにはもちろんのこと、冬の断熱にも効果絶大です。)
元々、タマホームと言えば、外壁が16mmサイディング、全熱交換型換気ユニット、浴室乾燥器等々設備の面では、かなり充実していましたが、性能まで高くなって、しかも坪単価25.8万円
この仕様で、25.8万円は本当にびっくりします。
25万8千円といっても、外構、オプションを付けて、登記面積で計算すると40万円近くにはなるようですが、それでも安いですよね。
ローコスト系の住宅では、階段手摺りや巾木などに安っぽさが目立つ場合が多いのですが、モデルハウスを拝見する限り、そんなこともありません。
塩ビっぽい腰壁と和室天井の板目模様のクロスは今一ですが、いっそのこと腰壁はやめて、和室天井も布風のクロスに替えてみるとすっきりするんじゃないかな?
オプションで玄関ホールとLDKを無垢フローリングにでもすれば、かなり、立派に見えると思います。
私は、大手ハウスメーカーよりは地元の優秀な工務店をお勧めしていますが、ことローコスト系となるとどうでしょう?
タマホームが長期優良住宅を前面に出してくれば、安さを売りにする鹿児島の中小工務店は太刀打ちできないのではないでしょうか?
消費者がそこまで勉強すれば、の話ですが。
中小工務店側の対抗策として、長期優良住宅に対応することは可能です。コストアップがネックとなりますが、普及型の100万円補助が利用できれば、その程度のコストアップで認定をとることも可能なはずです。
ところで、タマホームに対しては、施工業者の手抜きなど悪い評判も耳にしますが、そこは、現場監督が厳しくチェックすれば防げるでしょうし、パネル工法ですから職人の熟練度による仕上げの差は出にくいと言えます。
また、社内の施工マニュアルも確立されていますから、マニュアルどおりに施工してくれれば、誤りは少ないと言えるでしょう。
「安かろう悪かろう」のイメージから「安い上に性能はいい」というイメージが、タマホームに定着すれば、地元工務店にとっては脅威ですし、差別化を図れない工務店は、淘汰されてもやむを得ない状況まで進かもしれません。
ちょっと、タマホームを褒めすぎの感もあるので、心配な点も挙げてみましょう。
人件費の節約という面から、営業さんが一人で何件もかけ持ちし、しかも、なかなか建築士とは直接、面談できず、要望は営業さんを通してということが多いので、要望が伝わりにくい面があります。
そこで、いい営業さんに当たるかどうかと言うのが一番の心配です。
その点、私が訪問したときに対応してくださった鹿児島支店の永尾さんは、若くて人当たりもいいですが、鹿児島へ赴任される前は、千葉支店にいらっしゃたということで、タマホーム一筋○○年?で知識も豊富ですから安心して、まかせられそうな感じでしたよ。
次回は、どこのハウスメーカーにしましょうか?やっぱり三井ホーム?
でも、まだこのブログでヤマサハウスの良さを十分に伝えられてない気がします。ということで、次回があれば?ヤマサハウスについて書いてみますのでお楽しみに!
【参考サイト】
レオハウスとタマホーム
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ガンにも負けず高気密・高断熱の家づくり日記

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