2005/8/26 | 投稿者: mayfirst

 いやね、原作2冊を読んでないとホント分からないと思うんですよ。


 というのはOVA『戦闘妖精・雪風』のことです。先日第5巻が発売されたんで早速購入したんですが、一通り見てまず最初に感じたのが上記の感想でした。
 まあ、第1巻から似たような感想はあちこちで言われてましたけど(特に第1巻は『雪風ダイジェスト版』とか『雪風イメージヴィデオ』とか言われていたっけ……)、今回は半ばアニメオリジナルの展開にも関わらず原作小説での補完が絶対に必要です。

 
 ※ここから先はちょこっとネタバレ有り









 まず、冒頭でジャムの異空間に捕まった雪風が、自分自身にロックオンしてミサイルを発射するシーン。このシチュエーション自体は『グッドラック』にもあったのですが(原作では後席はブッカー少佐ではなく桂城少尉でしたが)、なんでそんな事を雪風がやったのか説明が少なすぎるんですよ。一応、零が「ジャムに捕まるくらいなら自爆するつもりだ」と呟くんですが、実際には『ジャムの目的は零と雪風の確保である』→『雪風は自分自身にミサイルを発射。つまり零と雪風自身を人質とすることで、解放すればそれでよし、たとえ解放されなくても自爆することでジャムの目的を阻止することができると判断する』→『ジャムは、パイロットの零が雪風の意思に反して回避動作を取るだろうと予測』→『しかし零はジャムの予測に反しまったく回避動作をしなかった』→『ジャムは現時点で得られるものはなしと判断、雪風を異空間から解放する』という長ぁ〜いプロセスがあったのですよ。
 あと、ジャムは零と雪風に興味をもって何とかして分析しようとしているのですが、なぜジャムが零&雪風に興味を持ったのかの推察もすっぽり抜け落ちてます。原作ではこの点について登場人物がとにかく議論しまくるのですが(それがまたけっこう面白い)、でも良く考えたらそんな議論シーンを映像化しても面白くもなんともないですかそうですか。
 で、最後の最後でフェアリィ戦役は終結するのですが……それはある意味『グッドラック』のラストのそのまた後を描いています。尻切れトンボで終わった原作と違うのはその点ですかね。きちんとお話に決着がつきます。少なくともブッカーに関しては。



 全5巻を通しての所感は、原作の物語の密度が濃すぎて、DVD5巻分ですべてを表現しきれずかなり物語を端折っている感じでした。あれでは原作ファンならまだしも、まったく予備知識がない人には意味不明のひとことで終わってしまいます。その点を除けば、面白い作品でした。




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