2006/3/14 | 投稿者: mayfirst

 『そして人魚は歌を歌う』裏話


 NPCについて(その2)


 ・メイドの三宅さん
 阿賀野邸のメイド。その正体はイクティオン海運のエージェントで、200年近く生きている人魚と人間のハーフ。阿賀野の監視任務についている。
 冷酷無比なエージェント……のつもりだったんですが、後半はずいぶん人情派になってしまいました。初期設定では阿賀野とファイエルの娘でユアの双子の姉ということになっていましたが、ちと話が複雑になりそうなのでそれは取りやめました。あと、黄色電気鼠の着ぐるみパジャマを着せたのはまったくの思いつきです。真面目なキャラクターほど、本筋とは関係ないところで遊ばせたくなるというのが私の悪癖なもので……
 ちなみに名前は『冥途の土産』のもじりです。

 ・サラ・ウェイトリィ
 真名高校2年A組担任。担当教科は英語リーダー。オーストラリア出身の外国人教師。しかしてその正体は、イクティオン海運の東アジア地区を統括する支部長である。
 彼女には最初三つの設定を用意してありました。
 一つは、イクティオン海運のエージェントで、三宅とは別任務(MBL社と沖波の動向を追っていた)で真名市にやってきていたというもの。要するに本編で使われた設定ですが、彼女が三宅の上司であるという点だけはシナリオの途中で思いついた設定です。その方がプレイヤーさんの意表を突いて面白いだろうというのと、お偉いさんにしておけば何かと無茶がきくだろう(たとえば、PC全員ぶんの銃火器を用意するとか)という思惑からそう決めた記憶があります。
 二つめは、何の裏もない単なる普通の高校教師。この設定においては彼女はイクティオン海運の非道さをアピールするためのキャラクターで、従ってシナリオ中盤で三宅に処分されてしまう予定でした。
 そして、三つめの(そしてプレイスタート前には本命視していた)設定が、南極の氷床の下にある宇宙人たちの都市からやってきたエージェントという設定です。数億年前に地球に飛来したこの宇宙人と人魚は昔から対立しており、サラは真名市でイクティオン海運のエージェントが活動している理由を探るために送られてきたということにしていました。で、イクティオン海運、MBL社、PCたちの三つ巴のバトルが展開されるというシナリオを考えていたわけなんですけど、そうなるとストーリーがかなり複雑化し、全6ターンというキャパシティでは到底収まらない懸念が出てきたので、泣く泣くこの設定をボツにしたわけなのです。
 ちなみに最後の設定ではサラの正体は黒い粘液状の人工生命体で、人間の外見に擬態して活動するとなっていました。端的に言ってしまえば、『古のもの』と『ショゴス』ということですね。




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