墓参りのいきさつ  日常光景

小雪『……………………』
まゆ『小雪さん、さっきから目尻ぬぐいながら、なに読まれているんですか?』
小雪『ちょっとね、この本をね……』
まゆ『…………この本、艦長の寝床の枕元に置かれてる本ですよね。
この本、どうされたんですか?』
小雪『しのざわさんが、書かれたんですって』
まゆ『わあ!すごいのです!』
小雪『勢いで自費で出したんだ、なんて自嘲気味に言ってたけど』
まゆ『それでも、すごいのです!』
小雪『日本語、破綻しちゃってるけど』
まゆ『それでもそれでも、すごいのです!
でも、なんで小雪さん、その本を読まれてるんですか?』
小雪『お墓参りのいきさつ訊いたら、この本読めば……なんて言ってね。
詳しくは、教えてくれないの』
まゆ『艦長の彼女さんのお話なのですか?』
小雪『うん、そお』
まゆ『あー、読みたいです読みたいです』
小雪『まゆちゃんも読んでみる?』
まゆ『読ませてください読ませてください。
あ、でもでも、小雪さん、読んでる途中なんじゃないですか?』
小雪『わたしは、もう読んじゃって、読み返しているとこだから……』
まゆ『それじゃ、お借りするのです。
艦長のお話し。艦長のお話し。
わくわく……わくわく……』

……
…………
……………………
めぐ『まゆぅー、しのざわ、もう墓参りに出かけちゃったぁー?』
まゆ『ぐすっ、ぐすっ、ぐすっ、ひっく』
めぐ『あれぇー、まゆぅー、また泣いてるのぉー?』
まゆ『ぐすっ、ぐすっ、ぐすっ、ひっく』
めぐ『あー、また何か、しのざわ、無神経なこと、したんだぁー』
キララ『しのざわ、どーしよーもないね』
まゆ『ぐすっ、ぐすっ、ぐすっ、ひっく』
めぐ『えええ〜、なになに、この本読めってぇー?』
まゆ『うううっ、うっうっうっうっうっ』
めぐ『本読んで、どうしちゃったのよぉー、まゆぅー』
まゆ『かんちょぉ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
わああああああああんっ!!!
わーんわーんわーんわーんわーん!』
小雪『めぐちゃん、キララちゃん、いらっしゃい』
めぐ『小雪サンまで、目、赤くしちゃって、どうしちゃったのぉー?』
小雪『しのざわさんの、お墓参りに行かれるいきさつ、書かれてますよ』
めぐ『キララちゃーん、どーしよぉー』
キララ『とりあえず、読んでみよっか?』
めぐ『う〜〜〜ん……』

……
…………
……………………
めぐ『なにこれぇー、日本語無茶苦茶で破綻してるのに、泣けるぅー』
キララ『ホンドだね……』
まゆ『かんちょぉ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!』
めぐ『キララちゃーん、しのざわ、こんなんじゃ、一生結婚できないよ、きっとぉー』
キララ『ホントだね……』
まゆ『かんちょぉ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!』
めぐ『うううぅ〜、こんなの読んだら、どんより落ち込むぅー』
キララ『めぐちゃん、呑もっか?』
めぐ『呑まなきゃ、やってらんないわぁー』
まゆ『わああああああああんっ!!!
わーんわーんわーんわーんわーん!』
キララ『まゆも、呑もうよ』
まゆ『わああああああああんっ!!!
わーんわーんわーんわーんわーん!』
めぐ『やだ、ホントに泣けてきた……』
キララ『ぐすっ、ぐすっ、ぐすっ、ひっく』
まゆ『かんちょぉ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!』

……
…………
……………………
ただいま……
小雪『おかえりなさいませ(ぴと)』
ん。
小雪『お待ちいたしておりました(すりすり)』
ん。
小雪『おつかれですか(すりすり)』
やっぱり、疲れた。
富山まで日帰り往復は、やっぱきついわ。
小雪『今夜は、早めにお風呂に入られて、お休みされてくださいませ(すりすり)』
小雪、あのさあ……
小雪『なんでしょう?(すりすり)』
今夜は、やけに全身密着してきてない?
小雪『あら、スキンシップ、いけませんか?(すりすり)』
いや、まあ、いかんということないんだが……
普段の小雪と比べたら、今夜は随分、積極的だなあ……と……
小雪『そおゆう気分の夜も、ございますわ(すりすり)』
さいですか。
小雪『ええ(すりすり)』
そんだば……って……
おろ、こいつら、またここで酒盛りやって、寝込んでるのん?
小雪『ええ(すりすり)』
小雪さん、ひょっとして……
小雪『なんでしょう(すりすり)』
酔ってます……?
小雪『それは、もう、とぉ〜〜〜っても(すりすり)』
なんでまた……
小雪『しのざわさんの、いけずぅ(すりすり)』
はい?
小雪『思わず、飲まずにはいられないようなオハナシ、読ませるからじゃないですかぁ(すりすり)』
あのー、ひょっとしてー
小雪『ええ(すりすり)』
みんなで、まわし読み、されました?
小雪『ご明察ですわ(すりすり)』
うっわー、顔から火が出る思い……
小雪『いくら自費で出されたからとはいっても、読む者を飲まずにはいられない気持ちにさせるような負の感情のかたまりのようなオハナシ、世の中には出すべきではないと思うのです(すりすり)』
全身密着させてのお説教は、ちょっと……
小雪『うつのご病気からこられていることは、重々承知いたしておりますが、出版というのはパブリックなものなのですから、己の感情の垂れ流しは、感心できませんね(すりすり)』
なんか、銀座のバーで、ママさんから説教喰らってるような気分。
小雪『もう、これ読んで、皆さん、心配したんですよ、しのざわさんのこと(すりすり)』
な……なんか、フツウの説教よりも、この方が、はるかに怖い……
小雪『最後は、まゆさんも、めぐさんも、キララさんも……
みんな大泣きしちゃって……(すりすり)』
こりゃ、明日も怖いな……
小雪『つ・み・な・ひ・と♪』
ほゆひ!いひゃいいひゃいいひゃいいひゃいいひゃい!
小雪『あらあらいけない、あざになってしまいますわ(すりすり)』
Sだ。ぜってー小雪はSだ。
小雪『責任とられて、今夜は可愛がってくださいませ(すりすり)』
なんの責任をどのようにとれ、と……
小雪『まあ、わたくしの口から、そこまで言わせるんですか(すりすり)』
う……この感触……地雷を踏んじまったい。
小雪『ホント、つ・み・な・ひ・と♪』
ぎゃあっ!!!ほゆひっ!!!
いひゃいいひゃいいひゃいいひゃいいひゃいっ!!!


これ書いてる現在時刻、23時45分……


……という訳で、よろしかったら、『おわら風の盆 再び八尾へ』、読んでくらはい。
いやもう、日本語、破綻しまくり、目もあてられない惨状なんですが(汗)



0




AutoPage最新お知らせ