明日は出発  日常光景

まゆ『かんちょぉ〜〜〜』
あん?
まゆ『明日の晩は、墓参りに出発なんですよぉ〜〜〜』
出発じゃな。
まゆ『富山まで日帰り往復の、強行軍なんですよぉ〜〜〜』
まあ、そうなるが。
まゆ『明日は運転に備えて、熟睡しないといけないんですよぉ〜〜〜』
どっちみち寝込むつもりやけど。
まゆ『ですからですから、今晩中に出発の準備、しないといけないんですよぉ〜〜〜』
準備なんて、そんな大層なモノ……
まゆ『気合いが足りないのです!
熱意が感じられないのです!
投げやりなのです!
幽霊の彼女さんは、お墓で、艦長が来られるのを、今か今かと、指折り数えて楽しみに楽しみにされておられるのです!
それをそれを、そんな気の抜けたような態度で行かれたら、悲しくなって悲しくなって泣いちゃうのでです!
ぷんすかなのです!
もう相手にして貰えなくなっちゃうのです!
艦長が三途の川を渡られるときに、メンドウみて貰えなくなっちゃうのです!』
あー、はいはい。
まゆ『はいは、1回でいいのです!』
ぐはあ〜〜〜
まゆ『それじゃそれじゃ、これからこれから、早速早速、ソッコーで明日の準備準備なのです』
あい。
まゆ『予備のハンカチは、ここなのです』
ん。
まゆ『ポケットティッシュは、ここに入れるのです』
うい。
まゆ『今回は車で行かれるから、道路マップも必須必須なのです』
いらん。
まゆ『要らないんですか?』
去年1回、車で行ってるし、ナビに登録済みやがな。
まゆ『それじゃ、健康保険証も、要るのです』
おう。
まゆ『艦長の気管支炎、治ってないので、お薬も必須必須なのです』
そんだば、抗生剤クラリスと、咳止めフラベリックと、痰きりアントブロンをばー
あ……抗うつ剤ジェイゾロフトも要るなあ。
まゆ『おやつは、日帰りだから300えんまでなのです』
おやつは、いらないってば。
まゆ『バナナは、おやつに入るんでしょうか?』
バナナも、いいってば。
まゆ『非常食のカロリーメイトとバランスオンも、おやつなんでしょうか?』
荷物になるから、持っていかないってば。
まゆ『それじゃそれじゃ、緊急非常用のチョコは、どうなるのでしょうか?』
知らんがな。つか夏場やから、チョコなんか融けてまうがな。
まゆ『これは、確認が要るのです』
しなくても、いいってば。
まゆ『あー』
なんじゃい。
まゆ『酔い止めの薬が、ありません』
いらん。
まゆ『でもでも、やっぱり富山は、とてもとても遠いのです。
往復、500キロの長丁場なのです。
万一に備えて用意が要るのです』
酔い止めの成分に睡眠薬入ってて、運転してたら、飲めないんだってば。
それに乗り物酔いしたためしなんか、ねえし。
往復500キロなんて、長野と同じやし、何度も走ってる距離やがな。
まゆ『えええええ〜〜〜〜〜』
なんじゃい、その不平不満そうな、えええええ、わ。
まゆ『艦長、ノリが悪いです』
なんじゃいそれわ。
まゆ『乗り物酔いと途中のアクシデントを心配しながらドキドキして、それがわくわく感に変っていくのが、旅行の夢とロマンなのです。
艦長のご旅行には、夢とロマンがありません』
10数年以上も毎年墓参りに行ってて、ロマンもへったくれもあるか。
まゆ『それは思っていても、口にしては、いけないのです!
折角の折角の、1年ぶりの、幽霊の彼女さんとのでえとなのです!』
あのね。
まゆ『艦長は、オンナゴコロ、オトメゴコロを全然解っておられません!
そんなそんな投げやりの気の抜けたような態度で行かれたら、悲しくなって悲しくなって泣いちゃうのでです!
ぷんすかなのです!
もう相手にして貰えなくなっちゃうのです!
艦長が三途の川を渡られるときに、メンドウみて貰えなくなっちゃうのです!』
あー、はいはい。
まゆ『はいは、1回でいいのです!』
ぐはあ〜〜〜
まゆ『あ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!』
なんじゃい。
まゆ『艦長!でえとに行かれるのに、なんてカッコなんですか!?』
はい?
まゆ『ワイシャツの襟が、汗のシミと垢まるけなのです!
おまけにおまけに、すんごくすんごく汗臭い臭いが、ぷんぷんぷんぷん臭ってくるのです!』
もうええよ。どおせ、炎天下の中運転していって、汗だくになるんだから。
まゆ『それはそれは、いけないのです!
おニューのワイシャツ、おろすのです!
この汚れたワイシャツは、ソッコーでソッコーでクリーニングなのです!
下着も下着も、ちゃんと横着しないで替えるのです!』
ぐはあ〜〜〜
まゆ『あああ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!』
なんじゃい。
まゆ『艦長!でえとに行かれるのに、なんてカッコなんですか!?』
はい?
まゆ『アタマがフケまるけなのです!
旅行の準備は、もうわたくしがしますから、艦長はお風呂入られて、頭のテッペンから足のカカトまで、綺麗綺麗にするのです!』
もうええよ、どおせ、炎天下の中運転していって、汗だくになるんだから。
まゆ『それはそれは、いけないのです!
艦長は、オンナゴゴロ、オトメゴコロを全然解っていないのです!
気合いが足りないのです!
熱意が感じられないのです!
投げやりなのです!
幽霊の彼女さんは、お墓で、艦長が来られるのを、今か今かと、指折り数えて楽しみに楽しみにされておられるのです!
それをそれを、そんな気の抜けたような手抜き横着不潔不精なカッコで行かれたら、悲しくなって悲しくなって泣いちゃうのでです!
ぷんすかなのです!
もう相手にして貰えなくなっちゃうのです!
艦長が三途の川を渡られるときに、メンドウみて貰えなくなっちゃうのです!』
そんなのとっくに通りこして、もう呆れられてると思うがー
実際、生きてたときに、ホントしようがないわねぇ〜って彼女、呆れてたしー
まゆ『ますますもっていけないのです!
折角の1年ぶりのでえとなのですから、ナイスガイにならないと、いけないのです!』
あー、はいはい。
まゆ『はいは、1回でいいのです!』
ぐはあ〜〜〜
小雪『準備、はかどってますか?』
小雪ぃー
小雪『今日は早く寝て、明日の運転に備えてくださいませ。
折角の1年ぶりの再会なんですから、やつれた顔をしていてはいけません』
とっくの昔に、へばってるんだけど……
小雪『なにか仰いましたか?(にっこり)』
いえ、なにも……
小雪『よろしい』
うううぅ〜〜〜
まゆ『寝る前に、お風呂で頭、ちゃんと洗うのです!
カラスの行水で、ごまかしてはいけないのです!
頭はシャンプー、体はセッケンで、きちんときちんと、キレイキレイにするのです!
デート前の身だしなみ、オウチャクしてはいけないのです!』
なんで墓参りが、ここまでおおげさに……
小雪『なにか仰いましたか?(にこにこ)』
いえ、なにも……
小雪『よろしい』
うううぅ〜〜〜
まゆ『お風呂に早く早く、レッツゴーなのです!
お風呂の中で、寝てはいけないのです!』
ぐはあ〜〜〜


めぐ『キララちゃーん、去年の光景の再来だねぇー』
キララ『すっかり、しのざわ家の風物詩になっちゃったよね』
めぐ『小雪サンとまゆのおかんぶり、ホントに鬼気迫るものがあるよねぇー』
キララ『あははは、今年もすんごい迫力だね』
めぐ『まるで、マザコン息子をお見合いに送り出す、子離れできてない母親みたいだねぇー』
キララ『めぐちゃん、至言だね。その例え』
めぐ『またしのざわ相手、冬彦さんごっこ、してみよっかなー』
キララ『めぐちゃん、ふっるーい』
めぐ『冬彦さぁーん、アタマとおちんちん、綺麗綺麗にしましょ〜ねぇ〜〜〜
包茎は、ちゃんと剥いて洗わないと、ダメですよぉ〜〜〜♪』
キララ『やめてぇ〜〜〜』
めぐ『……………………』
キララ『……………………』
めぐ『……………………キララちゃん、なんか切ないね』
キララ『めぐちゃん、呑もっか?』
めぐ『呑んじゃえー、しのざわの酒だしぃー』


これ書いてる現在時刻、23時59分……
(実際は翌日の午前6時50分)


と、ゆぅーコトでぇー
明晩は富山まで、墓参りに出発。
件の小説のヒロインのモデルになった『幽霊の彼女』とデートしてきますです。


本日は60。(23時59分現在)
昨日は69。
毎日ご訪問、ありがとうございますです。


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