久し振りの北九州芸術劇場。
KERA・MAP以来??
故郷から離れた町で20年ぶりに出会った同級生の男女。
共に他人には信じてもらえないような不思議体験。
世界と、自分の記憶がズレていく。
パラレルワールドと言っていいのか。
普通通りに、普段通りに過ごしていて
少しの違和感が突然大きな誤差に変わる。
知らない子供が家にいて「子供」という。
何も変わっていない奥様の姿が突然「違って」見える。
世界が変わってしまった、自分がおかしいのか。
とある喫茶店?のようなセット。イスとテーブルとバックに大きな窓。
あとは少しの棚と、扉。とてもシンプル。
なのにシーンによって効果的に機能していく。
無機質に積まれた段ボール。
窓の外の明かりと空鳴り。
そして長い暗転の「無」
真っ暗闇の中の「死ぬよ」「絶対死ぬよ」
コワッ!怖すぎっ!!
人が作った「仕組み」と
そもそも世界にある「仕組み」
見えるものと見えないもの。
何時もながらに悩ましい作品です。

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