「「常神で発生したトラブルについて Case5〜6」」
シーカヤック
今年に入って2件のインシデント及びトラブルが発生しております。
1件は7月に発生したインシデント、もう1件は先日発生したカヤッカーの意識不足とも言えるトラブルです。
7月の件はもっと早くお知らせするべきでしたが、なかなか対応ができず、申し訳ありません。
■Case5 天候の急変に伴う、カヤックの転覆
2009年7月15日10時半頃、御神島方面へソロツーリングに出艇。
御神島で休憩していたところ天候が悪化してきた為、栃鼻方面へ戻る途中、天候は急激に悪化。突風を受けて転覆。沈脱し、カヤックと分断してしまった。幸いカヤッカーは定置網のブイにつかまることができた為、流されなかった。
栃鼻にいた方がその様子を見ていて、118番と民宿へ通報。警察に通報。民宿所有の漁船により、約45分後に救助された。
尚、本件は
第八各区海上保安本部の事件事故記録にも掲載されています。
(お願い)
2005年9月13日の投稿でも注意喚起をしておりますが、常神周辺は水温の高い夏から秋にかけて、天候が急変する事が良くあります。
2005年9月13日の投稿
以前は午後2時から4時頃に発生する事が多かったのですが、最近では早い時間に発生する事もあります。
また、最近の傾向として、天候の急変が短い時間で起きています。空が暗くなってきて、小浜方面の山が見えなくなり始めてから10〜20分くらいで嵐になってしまいます。
天候の急変はよく見ておれば、前兆があるものです。西の空、風の向き、雲の速さなどに気をつけてください。
そして、先の投稿でも書いておりますが、「いつも」ではありませんが、多くの場合は1時間足らずで風雨とも収まる傾向があります。天候が荒れそうな場合はエスケープポイントでやり過ごす事も必要です。
■Case6 カヤックの流出に伴う捜索
2009年9月18日朝、常神の港内にフィッシングカヤック(シットオン)が漂着しているのが発見された。また、パドルは別の場所で発見された。尚、カヤックには竿等の道具は見あたらないものの、魚群探知機などは着いていた。
持ち主が見あたらない為、通報。海上保安本部のヘリコプター及び巡視船、警察のパトカー、消防の救急車(救助用ボートも用意)が出動。
カヤックに製造番号が記載されていたため、輸入元の直営店に営業開始と同時に連絡。輸入元が追跡調査を行い、所有者を確認。自宅に連絡したところ、本人は自宅にいた。
(お願い)
カヤックが漂流しておれば、普通の人は事故と考えます。誤って流してしまった場合、そのままにせず、海上保安本部に報告してください。
(正直言って、こんな当たり前の事ができないカヤッカーがいる事に、悲しくなってしまいます)
一方、もし万が一事故にあってしまう事を考え、カヤックやパドル等の道具に、名前と連絡先を書いておくことは有効だと思います。
ちなみに、Case5のカヤックは能登で発見されたそうです。
■参照(過去の投稿)
・常神で発生したトラブルについて Case1〜3
・常神で発生したトラブルについて Case4
・天候の急変にご注意を!
・7/27 蘇洞門・天候の急変に遭う(体験レポート)

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