今日は1月7日、七草粥の日にこんな話で恐縮なのだが、我が家の「たつくり」のおはなし。
我が家は商売を営んでいる関係から年末は多忙で、とても人様なみに正月のおせち料理を作る時間はない。毎年の事ながら、知り合いの料理屋さんから「おせちセット」を購入して済ましている。
そこには、お馴染みのおせち料理の定番メニューが並んでいるのだが、今年は少々趣が変わっていた。煮物各種、数の子、エビ、カマボコ、栗きんとん、若い子向けの肉団子、等々。
「おっ、今年はたつくりがないぞ」「そうねぇ、こちらの子供達は食べないし」
「栗きんとんの味が違うぞ」「こりゃ、ケーキのモンブランと同じ味じゃん」
全般に今風の味付けをしてあり、若い人向けになってしまっていた。おせち料理離れへの危機感の現れなのか?それとも店主さんの新しいチャレンジなのかは定かではないが、少々面食らったことは事実。さて来年は如何なることになるやら、まっ、一つの楽しみにしておきましょうか。
話が逸れたが、それでも若干のおせち手料理はかみさんに作ってもらう。かみさんの実家はここより1時間ほどのところにあるが、元々は九州の出である。三河の地に来て、食生活はそれなりにこの地の色に染まっているが、「おせち」に関せば、亡くなった祖母が手作りしていたこともあり、今なお九州の色合いが強く残っている。
その中でも私の一番のお気に入りが「たつくり」である。当地でのたつくりはたつくりを炒ってから砂糖醤油を絡め、出来上がり時は、そこそこ食べれるが、時間が経つとしっかり固まってしまい、酷い場合は歯が起たない事態となる。
嫁家のたつくりは、たつくりと切り昆布を軽く油で揚げてから少な目の砂糖醤油を絡め、最後に切りゴマをまぶして完成。切りゴマは余分な油を吸ってくれるし、昆布は良いアクセントとなってくれる。そしていつまでもパリパリ感が残っており、子供達でもお菓子感覚でアッと言う間に食べ尽くしてしまい、大人にはビールのつまみに最適である。
我が家の新春にカルシュウム不足はありません。一度お試しあれ
そういえば、まだ今年はマグロの辛子味噌和えが食べてないぞ。そろそろ

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