北海道で猛吹雪による事故の話に、ついぞ彼の地にいる同級生に連絡を取った。
彼、Y君は渥美の農家の三男で、北海道で獣医をやりたいと獣医を志し、念願通り北海道で獣医をしている。
最初の赴任地は今回事故のあった中標津町。
実は26年前、私の新婚旅行(レンタカーで北海道周遊)の時、Y君夫婦と合流し、道東周辺を案内してもらった。
当時、彼の乗っていた車はスバルレオーネ四駆。
トランクルームには薬剤(牛用)が満載。
まぁ、それにも驚いたのだが、特に目を引いたのは車載無線。
「なんでこんなの載っけてるんだ?」
「これが命綱。中標津町は降雪量は少ないものの雪が溶けないし風による雪の吹きだまりに捕まったら命に関わる。その時に救助依頼をする大切な器具」
と答えた。
当時は携帯などは無かった時代。
ふ〜ん・・・そんなもんかいなと思っていたが、今回の不幸な事故を知るにいたって、その時の会話を思い起こした。
今は、少し離れた別海町に居を構える彼だが、電話を入れるとやはり知人の娘さんが今回、同じ様な事故で亡くなられたと言う。
また、中標津の事故現場は26年前に私も走った道とも教えられた。
家族近況やら、渥美にいる同級生の話やらで30分ほど過ごしたが、還暦近くになったお互いの身を思いやりながら電話を置いた。

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