どうやって数量を把握するのか?
はい。以下に数量の把握方法を説明します。
この方法は簡単に言うと、『仕分け作業』です。
当たり前ですか?はい。当たり前なんですが、それしかない。
でもなんでそんな面倒な数量拾いをするのか?
それは、工程表を書くためには絶対に必要な作業だからです。
現場監督が工程を書く時には、まず、数量拾いから。
気が遠くなるほど数量を拾います。そして集計する。
経験値から監督達は歩掛で数量を除して日数をはじき出します。
そう。確実な工程表(スケジュール)を立てるには欠かせない作業なのですね。
ではまず、簡単な所から拾っていきましょう。
記憶分類EF:
これは実は、法規の問題数のことなので仕分けする必要もなく最初から仕分けられています。なので終了です(笑)付箋等貼る必要もありません。ただし平成25年で言うと、2146問あります。
記憶分類C(公式):
構造の『構造力学計算』は全てCの分類です。付箋は貼っておきましょう。平成25年で言うと141問です。
あとは、『=』をキーワードに環境、設備、計画、構造文章、施工で検索してください。平成25年で言うと236問がヒットします。それら出てきたものを仕分けして公式で解く問題に『構造力学計算』で貼った付箋と同じ付箋を貼りましょう。
お願いですやってください。
記憶分類B(作品):
計画ですね。
作品問題は項目名で、「建築史」に関してはすべて作品問題と言えますから、平成25年でいうと99問は自動的にこの分類になります。付箋を貼りましょう。
その他、都市計画や住宅・集合住宅等々にも作品問題はありますから、そこはもう一つ一つ仕分けます。加えて著書も作品としておきましょう。気が遠くなる作業ですが、今だけはその単純作業に集中しましょう。付箋も忘れず貼りましょう。
さあ、ここからが大変です。
記憶の分類@(絵でイメージできる数値の記憶)
記憶の分類A(絵でイメージできない数値の記憶)
記憶の分類D(@ABCEF以外の記憶)
実は@とAの合算だけ平成25年ベースで僕が拾っています。僕の拾いでは1454問でした。
どうやったかというと、覚えるべき数値には赤のマーカーを付けたので、検索で赤マーカーに絞って検索するとそんな数字が出てきました。
でもこの仕訳は、敢えて保留してください。
この仕分けは、勉強をしながらでも問題ありません。
勉強工程表作成の現段階では@ADの数量は、その歩掛を同等と想定し、一括計上しておきます。
本当はここもそれぞれ数量が分かればより確実な勉強工程がかけるのですが、工程表は最初に完璧なものは書けません。初期段階で読めない数量・歩掛はざっくり想定し、見えてきた段階で、書き換えていきます。
実はこの考え方も大切です。
『最後まで自分の勉強方法を疑う』
最初に自分が決めたスケジュールや勉強手法は最後まで疑ってください。そして最後の最後まで改良していってください。それができずに視野がせまくなると、気が付くと崖から落ちているなんて状況がありえます。常に俯瞰する。俯瞰するためにも工程表を書いて、書き加えていくような作業が大切になります。
話がそれました。
元に戻しますね。
とりあえず数値の記憶等々の仕分けは保留です。
では、続いて歩掛ですね。
歩掛りは基本、実測です!
仕分けした分類ごとに5問程度用意しましょう。
その5問を『記憶』する時間を計測してみましょう。ここで『記憶』とは『明日解いたら解ける程度の記憶』としておきましょう。もし40分でできたなら1時間なら7問は記憶できるでしょう。2時間で14問。つまり、1日2時間の勉強時間なら14問/日。
この歩掛の問題が1000問あるなら約72日かかります。
ここで、法規を例に注意事項を。
法規は2146問です。
歩掛りは前述と同じ14問/日ぐらいですよせいぜい(法文線引き、付箋貼り含む)。
これをのらりくらりやっているとどうなるか。約154日。あと260日ぐらいなのにこれはやばいです。でも実際2146問で線引きする問題は何問か。半分程度で1000問としましょう。そうすると80日ぐらいでしょうか。
では×問は?当然1/4の500問です。×問の記憶は14問/日でしょうか?いえ。そんなに遅くありません。1日50問は可能でしょう。だとすると10日ぐらいになります。
法規は実質90日ぐらいかかりそうですね。
工程表を書く時、よーく考えて書いてください。考え方に抜けがあると、とんでもない数字が出てきます。
でも、『線引き兼1周目と、×問』で90日はかかりますよ。以外にかかる!
もう1つ例を挙げましょう。法規以外の問題数は5825問。公式問題が仮に内350問として、作品問題が300問としましょう。そうすると5175問が数値等々の問題。1日40問程度記憶するとする。そうすると130日。90日の法規と足すと220日になり残り40日しかない。作品問題は電車内で音声でやっていたとしても、40日に公式問題と総復習を詰め込む。。。。。。。ちょっと無理ですね。
これは要するに、法規公式等以外の問題を1日40問程度のペースでも遅い事を意味しています。
なので、1日の歩掛りを上げなくてはなりませんね。もっと勉強時間を確保するか、記憶スピードを上げるかしなくてはなりません。でも記憶スピードなんてそうそう早くなりませんから、勉強時間で対応しなくてはなりません。日曜日土曜日は2時間ではなくて5時間とか、平日は2時間ではなくて3時間とか。とにかく数量と歩掛を計測すると現実が思いのほか厳しい事を思い知ります(思い知れると言うべきでしょうか)。
そうやって、今は計算上どれくらいかかるのか確認し、1日の勉強時間を逆算しましょう。そうして、最後に工程表にまとめておきます。
これをやっておけば、1日どれくらいやらないといけないかがハッキリして、常に気を緩めず勉強できます。
勉強工程表(スケジュール)の前にまずは、数量拾いと歩掛計測です。
そこから現実が見えてきます。その現実から目を背けない。
そこから本当の勉強が始まっていきます。
では一旦ここで切りましょう。
次回はここまでの流れをおさらいします。
また明日アップします。

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