以下、エスキス手順に沿って僕の考えを書いていきます。
1.問題文読み
2.折込で情報整理
3.1/400で敷地図をうつす
4.要求室の色分け・線引き・面積読み・理想階振り
ここまでは作業的に黙々とやります。画像の向きが変なのは許してください。。。。m(__)m
ウラ指導直接塾ではエスキス用紙に情報を書きこみながら整理しなさいと教えてくれました。
が、nobutaは時短のために問題用紙ウラ面に整理するようにしました。
自分で工夫する事は大切だと思っています。

面積読みは必要に応じて部分詳細検討をしておきます。

便所、休憩室
便所の数が中途半端なので、事前に部分詳細検討しなくてはなりません。
休憩室は『20人程度が利用出来るように、リクライニングチェアを設ける』。
イメージ出来ないので、部分詳細検討しました。
多分この文だと20個のリクライニングチェアが必要だと思います。

お台場の大江戸温泉の休憩室です。こんなイメージに近いんだと思います。
ちなみに先週末群馬県富岡市 富岡製糸場に行ったついでに、道の駅妙義の近く妙義温泉に行きました。そこで眺望の良い部屋にリクライニングチェアがあったので、写真撮ってきました☆

リクライニングチェアは幅600、長さ1500ぐらいでいいんですね。
チェアが景色のよい窓側を向いているイメージのようです。

展示ショーケース、男子便所(コマプラン時の部分詳細検討)も部分詳細も検討。
展示ショーケースはエントランス内の展示スペースをイメージしました。
面積が読めたら理想系の階振りで問題用紙を折り込んで階振りをします。
理想系の階振りの考察は以下記事を見てくださいね。
http://sea.ap.teacup.com/nobuta/315.html
1階2階の面積バランスは、
ターゲット面積の再設定をしないと分からないので、とにかく最初は理想系で階振りをするんです。
※ターゲット面積の再設定とは
ターゲット面積(1800-2200)の中央値2000を2で割り、ここでは1階1000と2階1000に分け、それぞれの階から吹抜けの面積なら2階面積から吹抜け面積を引き、ピロティなら1階面積からピロティ面積を引いていきます。ここから今度はターゲット中央値になるように、1階2階に平等に数値を足します。その数値は『平等に足して2000にする数値』です。その結果現れた1階と2階のそれぞれの面積数値が、吹き抜け、2階屋外、ピロティが考慮された床面積数値です。この一連の作業の事。
5.プログラム図とアプローチゾーニング図の整理
次にプログラム図とアプローチゾーニング図

プログラム図です。
プログラム図とは室の『つながり』と『まとまり』を整理し図面化するものと僕は理解しています。
理想階振り(1階と2階を部門をちぎらずに1階と2階に仕分ける作業)では部門をちぎらないのが基本ですが、今回は最初からフードコートを2階にちぎっています。なぜなら200m2超えのフードコートが1階だとあまりにも各階のバランスが悪くなるからです。
ちなみに完全な理想階振りならばプログラム図を階振り後に検討しても大して問題ではありません。
ちなみにちなみにこの階振りでもプログラムは成立しているので問題無さそう。このままエスキスをすすめれそうです。
問題文を読んだ情報をプログラム図にまとめるわけですが、試験がフリープラン化していると、あまりプログラム図に違いはでてきません。毎課題同じプログラム図になってきます(課題文に明記のものでプログラム図を作ると)。
プログラム図はとても大事です。が、条件の少ないフリープラン試験では『つながり』と『まとまり』は自分で考えなくてはなりません。それをプログラム図では表現しない方が良い。最低限問題分に書いている条件だけでプログラム図は描くべきです。
その後、アプローチゾーニング図や、コマプランでプログラム(『つながり』や『まとまり』)を自分で決めていくという意識が僕は大切だと思います。ただし、別途、自分で決めた『つながり』や『まとまり』を表現したプログラム図
改をつくるとかは良いアイディアかもしれませんね。今思いつきました(笑)
続いてアプローチとゾーニングを考えていきます。
真っ黒でよくわかりませんね。。。
そこで、
思考のプロセスを4つに分けて解説します。

左上→左下→右上→右下の順番に思考が進んでいます。
本番のエスキスならこんなに丁寧に思考の順番なんて考えません。描きながら考えて、考えながら描きます。消しゴムは使わずシャーペンでシャカシャカ描くので大体真っ黒くなるんですが、今回は解説用に4コマ漫画にしました。
※ちなみにiphoneアプリmeta moji note で描きました。
http://sea.ap.teacup.com/nobuta/304.html
フリープラン化された試験では条件が少ない。
より動線計画がまとまりやすいもの、より室配置がしやすいものを選択していきましょう。ハードルを下げる選択が大切です。
左上
まず確実に決まるアプローチとゾーニングを左上に描いています。
@西、南の駐車場からアクセスしやすい場所に便所と休憩所を配置する。
駐車場からアクセスしやすい位置に便所を設けるのは道の駅にの用途特有の建築計画的思想だと思います。便所の位置がきまればそれに引っ張られ休憩所も決まります。あえて東側(当然南寄りの)に面して休憩時に景色を楽しめるようにする選択肢もありますが、駐車場は西面が大きいので、東配置は弱い。南西角は便所と休憩所で決まりかなと。
A主出入口、エントランスホール、サブエントランスは東西に突き抜ける。
問題文に指定された『遊歩道へ行き来』。共用部門は基本的に部門と部門の間に設けるので、便所と休憩所の北側に東西に突き抜けるように配置しました。
B店舗・料飲部門(フードコート系を除く)は仕分け室を中心とした配置。搬入動線は明確にする。
店舗・料飲部門の搬入動線は北面とすると利用者アプローチと分離でき、計画がしやすい。
また北面の車道を利用しようと思った時に搬出入の車両以外には使い道がない。ちなみに管理者のアプローチ動線はどちらかというと駐車場側。2台は管理者用駐車場としては少ないからです。
C休憩室、浴室は東面に面して、湖や遠くの山々の眺望が望めるようにする。
浴室に露天風呂が付くが、そのボリュームから東面は休憩室と浴室でうまりそうですね。
左下
つづいて左下についてです。
@左上の青□の1か2に管理部門を入れる。考えた結果1に管理部門を配置。
1階だけで考えると1でも2でもどちらでも良いと思うのですが、2にすると、2階の温浴部門に管理部門があがってくるので、ゾーニング的に上手くない(難しい)。この問題で東面に管理をもってくると収まら無さそうです。。。(^_^;)本土試験との違いは東面に面さないといけない室のボリュームです(眺望必要十分条件のボリュームがでかい)。
A店舗・料飲部門のフードコートを搬出入動線に意識して配置。
南側1階はすでに便所と休憩所、東側の南北に温浴部門が配置されるので、フードコートは北側に配置されそうです。北側の車道からの搬出入動線ともつながるし管理部門とフードコート厨房がつながりそうです。北側から西面南面にかけてがフードコートという配置でしょうか。
右上
@吹抜けの位置を動線を分離しないよう計画する。
吹抜けの選択肢は中央か南側の2つに絞られていますが、どちらでも可能だと思います。ただ、ハードルが高いのはどちらでしょうか。間違えなく中央配置です。これは難しい。なので南側端部に吹き抜けとしたい。必然的に休憩・情報スペースの上に配置するような感じになります。
A2階の共用部門の配置は中央付近になりコアの位置も何となく中央付近となりそう。ちなみに管理コアは北側部分。
右下
空いている1階南東をどう使うかがポイントかなと思います。
以上がアプローチゾーニング図になります。
つづいて、
6.落としどころを改めて太い赤□で囲う。
落としどころとは上記の問題文読みの写真を参照していただきたいのです。このタイミングで改めて
太赤□で囲うことで、頭を再度問題文最低条件にならしておきます。
7.ウツワの設定
8.ターゲット面積の再設定
ウツワの設定は右側です。
北面はサービス用駐車場ヘリアキ3mで決まります。
南面は残り全部。
西面は車いす使用者用駐車場で3.5m以上欲しい。4mか5m。(屋外販売スペースと車いすが競合しそうです。)車いすを南面に持ってきたら大丈夫そうですが、車いすWCまでの内部の動線の工夫が必要そうですね。屋外販売スペースは西面がベストですが、地域の特産品を売るとなると物産店舗Bとの関係を重視するという選択肢もあります。東西は微妙ですね。
東面は残り全部。
ウツワはヘリアキだけでは決められません。決める前に、再設定したターゲット面積も参考にします。左側です。
先程も描きましたが、まず、ターゲット面積(1800-2200)の中央値2000を2で割り、ここでは1階1000と2階1000に分け、2階面積から吹抜け面積80を引きます。更に露天風呂男女合計50(仮設定)を2階から引きます。この時点でピロティは計画されていませんのでここでは1階からはなにも引きません。ここから今度はターゲット中央値になるように、1階2階に平等に数値を足します。その数値は『平等に足して2000にする数値』です。その結果現れた1階と2階のそれぞれの面積数値が、1階1065、2階935です。この時点でウツワを1065に近い数字になるように決めてあげるとターゲット2000に近い床面積となりますが、すでにこの時点で僕の頭には7m×6スパンの7m×4スパンがよさそうというのがあるので、42m×28mの1176に1階面積をするために、1階に111を、2階に111を足します。すると2222になります。この時点で明らかなのは42m×28mの1176に吹抜け80と露天風呂50を引くと2222になることです。建ぺいは満たせていますが、ターゲットは満たせていないので、22u以上を更に抜いてあげる必要があります。ここからはコマプランで吹抜けを更に大きくするとか、露天風呂を大きくするとか、ピロティで抜くとかして面積を2200以下にもっていくわけです。
『面積振り分けが良さそう』と判断したのは、再設定したターゲット面積(1065(実際は1176ぐらいになりますが)と935)に対してろーか係数が1.2程度(道の駅ならこの辺の数値が適切。この数値は自分で勉強しながら集めていくべき数値です)になっていることを確認してのことです。
以上が、ウツワの設定とターゲットの再設定です。
9.面積振り分けの修正
つづいて面積振り分けの修正ですが、ここでは先ほど書いたように、1065(実際は1176ぐらいになりますが)と935から1.2を割ったぐらい数値におさまるように階振りを修正します。現状では理想階振りですので、それをウツワに合わせて修正していくわけです。ただし、この課題では理想階振りでウツワに収まりそうなので修正は必要ありませんでした(実際この手順までは収まりそうかどうかはわかりませんが、慣れてくると敷地寸法を見ればなんとなくスパン長が想像つきます。本土試験当日も前日のnobutaオリジナルと同じ敷地寸法だったので一瞬でウツワが読めました。読めたら吹抜け、屋上引いて、すぐに階振りができます。物量をこなしたからこそ見えてくる世界もあるわけです。)。
10.コマプラン
あとは、せっせとコマプランを描いて、綺麗に動線を通したり、コアの位置を決めたりして行きます。当然ながらここが一番大事で腕の見せ所です。ただ、この前までのエスキス手順が失敗しているとここで悩みまくります。そうして条件違反や読み飛ばしをしてしまうわけです。ここまでで、動線やコアの位置はイメージしながら来ていますので、具体化していくだけです。大事ですがそんなに難しいわけでもない。3案ぐらいを行ったり来たりしながらコマプランしあげていきました。
11.ペイ防ひ車面歩設内不スラ1柱1PSEW地下鉄骨要水上トプロ室名(ぺいぼうひ、しゃめんほせつ、ないふすらいちはしらいち、ぴーえす、いーだぼ、ちかてっこつ、ようすい、うえと、ぷろしつめい)の確認
ここでは、コマプランのチェックになります。
必ずチェックする上記を試験開始と同時にエスキス用紙に描き込みます。呪文のように唱えられるようにしておくのがポイントです。鈴木さん(みろくさん)の呪文にさらに追加しています。
ペイ→建ぺい
防→防火区画
ひ→2方向避難
車→駐車場
面→ターゲット面積
歩→歩行距離
設→設備スペース等
内不→内装不燃
スラ1→特記無きスラブは。。。
柱1→特記無き柱は。。。
PS
EW
地下→地下階
鉄骨→構造伏せ等の鉄骨階段
要→要点の整合確認
水→外構の水勾配
上ト→上部トップライト
プロ→プログラムとの整合
室名
以上です。
12.1/400を描く
そうして、最後に1/400を描きます。
こんな感じでエスキスを進めました。
合格発表まで毎日豚神様にタッチ(クリック)すると
合格できるらしいです☆

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