合格を掴み取るためには、莫大な数の問題や数値、公式を本試験までに記憶しなくてはなりません。そのためにはしっかりしたスケジュールを立てて、常に自分の歩みを俯瞰しつ続ける必要があります。
それはすなわち、全体ボリュームに対して、1日どれくらいのペースで記憶でき、結果、何日かかるのかを把握することで、「勉強の工程表」を作ることに他なりません。
工程表とは現場監督ならば嫌というほど書くものです。もちろん設計をされている方でも設計していく工程も書かれることでしょう。
ただ、工程表を書く上で一番大切な事がなんなのかをみなさんはご存知だろうか。
それは、工程根拠なんですね。
工程根拠とは数量と歩掛(1日・1人当りにどれだけ出来るのか)と工数(何人でするのか)のこと。これらによって工程表に書かれる工程線の長さが決まりその積み重ねが工程表となるわけです。
勉強工程表では、数量とは問題数の事です。工数は当然自分1人なので1となり、歩掛も「1日・1人当りにどれだけ出来るのか」というよりは「1日当り何問記憶出来るのか」となります。
この数量(=問題数)と歩掛(=1日当り何問記憶出来るのか)を把握し勉強工程表を書くことが実は一級建築士試験学科勉強にとって最も大切なことだと思っています。
実は学校に通っていいる方は、今の時期ではすべての資料を渡されていないので、自分の勉強スケジュールは立てられません。
というよりは、『学校に通う』というのはすでに学校が用意したストーリー(勉強工程表)に乗って勉強していく事を意味していますので、それに自分のスケジュールを合わせられるかどうなのかが勝敗で、そもそも勉強工程表を書く必要がありません(必要がないと言うと語弊があるかもしれません。用意はされていると言うべきでしょうか)。
実際僕もS学院に学科で通っていましたが、そのストーリーにはついていけませんでした。かなり仕事を調整しないとついていけない内容なので、仕事が忙しくなると厳しい。
そうしてついていけない学生は切り捨てられていきます。確かにフォローは事務方の担当者的な人が入れてくれますが、仕事を調整できなければ、フォローしてもらっても、最終的な結果は変わらないんです。
高い金額を払って落ちてしまったら、クレームの1つも言いたくなるでしょう。でも仮にクレームを言った時にきっと言われることがあります。
「出席率が低いようですね。宿題提出状況も悪いですし。」と。
もうおわかりですよね。暗にこう言っているんです。
「あなたの支払った金額に対する、私どものサービスは、当然ながら勉強工程も含んでおります。出席していただけなかったり、宿題を提出していただけないというのは、あなたが私どものサービスを拒否しているのだから、それは私どもの非ではなく、あなた自身の判断なのです。」
結局学校行っても受からない人はスケジュールを合わせる事が出来なかったから落ちるんですね。でも仕方ないですよね。仕事だもん。ただそれを仕方ない状況にしないのが、高額な授業料なんでしょうね。
学校で1度落ちている僕の経験からも、確かに落ちた年は現場の仕事が忙しすぎて半分ぐらいの出席率に宿題もほとんど出せていませんでした。でも合格した年は8割出席8割提出ぐらいでした。
話しがそれましたんで元に戻します。
もしあなたが学校に通っていないのにもかかわらず、本試験までの勉強工程表をなんら作っていないんだとしたら、落ちてしまった理由の1つはそこにあると断言できます。
学校も独学も両方経験して、両方で学科は合格できたので、それだけは間違いないと断言できます。
ここ最近では学校通わなくても、テキストや問題は格安で手に入りますよね。
そう考えると学校派と独学派の違いは、この勉強工程(本試験までのストーリー)を持っているか持っていないかという違いなんだといえるかもしれません。数十万円という大金によるその違いは、勉強工程があるか無いかだけなのです。
だったら学校に通わない、通えない人達(独学派)は絶対に勉強工程表を作るべきでしょう!
ここまでで、いかに勉強工程表が大切か少し分かってもらえたでしょか?
さて、じゃあ、どのようにして数量と歩掛を把握するのか??
把握するためには当然ながら、テキストや問題集が必要ですよね。
その問題数を数えたり、自分のペースを調べないといけないんだから。
そう。やっとここからは何を使って勉強するべきかという話になってきます。
それはまた後ほどアップします。

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合格発表まで毎日神様に触る(クリック)と合格できるらしいです。

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