スペインではサマータイムの為、この時期は朝7時半頃になってやっと
明るくなり始めます。
リサーチ含め、ジブラルタルへは朝8時頃出発しようと計画していた
のですが、私たちも明るくなるまで寝ていたものですから、宿を出発
したのは、9時頃になってしまいました。

午前9時だというのに、歩いている人はほとんどいません。
静かな街をジブラルタルの国境目指して、歩きます。

ジブラルタルの国境へ到着しました。
今度行こう・・今度行こう・・と言っているうちに、行きそびれて
いましたが、ついに念願叶ってのジブラルタルです。
前日にリサーチした際には、車の渋滞がすごくて、とても車では
行けないなぁと思っていたのですが、朝早い時間ならそれほど
ひどくはなさそうです。
が、午後になるとスペイン側へ戻る際にも渋滞に注意が必要との事
ですから、車で行く場合は午前中が勝負の様です。

国境では、歩行者と自動車のパスポートコントロールは完全に分けられ
ている為、歩行者の方はとてもスムーズに抜けられます。
国境を入るとガラス張りの綺麗な事務所があり、そこで係官にパスポート
を提示。本人確認が終了すると、フリーパスでした。
インターネットでジブラルタルへの入国方法を調べると、色々な国から
の入国例が記載されていたので、手続きが大変そうだなあ・・と思って
いましたが、日本人は今のところ煩雑な手続きは必要なさそうです。
その際に「犬も一緒なので、その手続きは中に入ってから実施するのか?」
と聞いたら、「そのまま通って大丈夫だよ!」との事。
ただし、私が動物のパスポートと呼ばれる書類をすぐに出せるように手に
持っていたので、中身を確認しなくても大丈夫と判断したのかどうかは
不明です。
インターネットでは、動物を持ち込む際の必要書類が明記されているので
大変なことにならないように、常に所持しておく方が良いでしょう。

そして、ついにジブラルタルへと渡ることが出来ました。
イギリス領なので、一応プー・・11ヶ国目のイギリス制覇!!




ジブラルタル側に入ると、直ぐに市街と国境を結ぶ連絡バス(5号線)
が止まっています。
このバスで、市街地に向かってもいいのですが、ジブラルタルへの
入国の醍醐味は、何と言っても「空港の滑走路を歩いて渡る!!」
です。とにかく、一度歩いて見たかったので、バスはパス。

バス乗り場の近くに、シティマップを販売する自販機がありました。
なんだか、安っぽい郵便受けみたいな機械なので、どんなものが
出てくるのか期待はしていませんでしたが、かなり詳しい情報が
記載されていました。
初めてジブラルタルを歩くのにはとても良いガイドブックです。
ジブラルタルの通貨の基本は、ジブラルタルポンドでイギリスの
ポンドとほぼ同価です。およそ、1ポンド辺り1.3ユーロ位で
しょうか。
このガイドマップ販売機は、ポンドでもユーロでも使えました。
1ポンドコイン又は1ユーロコインで、購入できます。

その先に、ジブラルタル空港の滑走路があります。
信号機と踏切の遮断機のようなものがあり、飛行機の離発着の
際には、クローズされます。

滑走路のど真ん中です。
この滑走路は、ジブラルタルの半島を完全に通過しているので
スペインからジブラルタルに入る人は100%横断する滑走路です。

滑走路を渡り切ったところで、さて、どちらに向かおうかな・・
と考えていたところ、一人の美女が私に近づいてきました。
お〜、金髪のイギリス美人!!
私も、まだまだ捨てたものではないな・・・と、思ったら
「ドルフィンツアー」の勧誘でした。
私は、鼻の下がビローンと長くなったまま、吸い付くように美人に
付いていったとは、妻の目撃談! ほんとか?

そのまま、港近くのドルフィンツアーの事務所で、申込み。
午後になると風が強くなってくるので、午前中がお勧めとの事で
11時出航のボートを予約しました。
ドルフィン・・・会えるといいな。

予約した時間までは、まだ1時間半以上もあるので港の辺りを歩いて
みます。
この港は、ジブラルタルに入って間もなくのマリーナで、カジノ等
もある「オーシャンビレッジ」という港。
水上レストランや、大型客船を改造したホテル等もあり、このエリア
全体がまるで、テーマパークのアトラクションの様です。

出航30分前になったので、集合場所の見えるカフェでコーヒー
を飲みながら、時間待ち。
会計の時に、ポンドを持っていなかったのでカードで支払いしようと
思ったところ、ユーロOKとの事。
ジブラルタルでは、殆どのショッピングでユーロが使える様でした。

出航5分前には、ボート乗り場に集合してくださいとの事だった
ので、乗り場に行くと、ほかに3〜4人の家族が待っていただけ
でした。
こりゃ、貸切か・・・
時間になって、その家族と私たちがボートに乗り込むも、まったく
出航する気配がありません。
どうやら、他の乗船客を待っているようでした。

そして、およそ10分後・・・さらに、7〜8名のグループがボート
に乗り込んで、出航!!
ボートは、空港の滑走路の横を通ってアルヘシラスの湾内へと出て
行きます。
最初は当てもなく湾内をさまよっていましたが・・・

イルカ、発見!!
6〜7頭のグループが、背びれを出していました。
ボートは静かにイルカに近づきます・・・

もっと近づけ・・・もっと近づけ・・・とカメラを向けているの
ですが、中々いい写真が撮れません。
ボートが近づきすぎるとイルカは海中へ潜ってしまうし、シャッター
を切るタイミングは遅いし・・・で、イルカ撮影は難しい!!

イルカツアーが一般的な観光となっている為に、沢山のボートが
イルカ見学に訪れるのでしょう。
警戒心の強いイルカたちでした。
今度、来る機会があったら又チャレンジしてみよう。
イルカツアーは、およそ1時間〜1時間30分。
あっちだ・・こっちだ騒ぎながらイルカを追いかけているうちに
あっという間に時間は過ぎてしまいました。

港へ戻って来ると、もう昼食時間。
ジブラルタルがイギリス領ならきっとフィッシュアンドチップスが
食べられるレストランがあるはず・・・
と、レストランを探しながらケースメート広場へと行ってみました。
ケースメート(Casemate)とは、大砲や砲台といった武器
を保護のために囲っていた軍施設の事だそうですが、今はそのような
イメージは無く、若者や旅行者で賑わう大きな広場です。
広場は、沢山のレストランがテラス席を準備して観光客を迎えて
いました。そして、沢山の店が争うように「フィッシュアンドチップス」
の看板を掲げ、観光客を誘っています。
さすが、イギリス!!

何処が一番美味しいか分からないので、一番イギリスっぽい
名前のついたレストラン「Rock English Fish&Chips」
で、食べる事にしました。
なんたって、店の名前が「Fish&Chips」ですもの、期待
十分!!

スペインの国境を渡ると、そこはイギリス。
食べ物も、周りの雰囲気もがらりと変わって、なんだか隣がスペイン
だってことを忘れてしまいます。
メニューのデザイン、フィッシュアンドチップス・・・本当に
ジブラルタルは一つのテーマパークみたいです。
フィッシュアンドチップス・・・サックサクの衣をパリッと割ると
中からホロホロっと白身の魚が崩れてきて、酢とトマトケチャップ
で食べるの・・・最高ですっ。

この広場の一角には、ジブラルタルクリスタルガラスの工房&ショップ
があります。

中へ入ってみると、ミュージアムのようなつくりで、ガラス細工の
紹介がなされていて、奥では実際の作品を作っているところを見る
ことが出来ます。
もちろん、ここはショップがメインなので入場料等はありません。

こちらは、工房に併設されているショップ。
非常に薄いワイングラス等は、指ではじくといつまでもコ〜ンという
響きが残ります。
その他にも、沢山のガラス食器や工芸品。
幾つか買って帰りたかったのですが、これからまだまだ行くところが
あり、壊してしまったら大変なので、帰りに時間があったら、又
立ち寄ることにして、広場を後にしました。
さて、次回はいよいよジブラルタルのシンボル「ターリクの岩山」へ
上ってみます。
どんな景色が待っているかな? お楽しみに。
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9月9日は今年最後のスーパームーンでした。
私の住んでいるアパートからも、一際大きな月が昇るのを見ることが
出来ました。

望遠レンズを通して見た月は、クレーターや月の海がはっきりと
見えて、とても神秘的でした。
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