次の日も、前日に比べると雨は少なくなってはいましたが、雲の流れは早く
強風と突然ぱらつく雨。

私たちは、ホテルを早めに出発して地図で事前に調べておいた大手スーパー
「エロスキーアルヘシラス店」に立ち寄ってタンジェに戻ることにしました。

セウタでも、エロスキーは大きなスーパーマーケットだなぁと思っていました
が、ここアルヘシラスでは更に大きく感じます。
私たちは、モロッコでは見ることの無い商品に狂喜乱舞しながら店内を
さまよいます。
そして、豚肉や野菜などの生鮮食品を買ってアルヘシラスを出発し、
タリファの港を目指します。

アルヘシラスとタリファの間は、かなり走りやすい山道。
来るときは、雨で視界が悪く、あまり眺めもよくなかったのですが、
帰りは、青空も見えて見通しが良く、とても快適。
風が強い為、風力発電の風車が元気に回っています。

タリファの街に近づいてくると、遠くにジブラルタル海峡が見えます。
強い風が吹いているために、海は白波がたっているのが見えました。
そうとう船が揺れそうだなぁ・・・などとつぶやきながら、更に車を
走らせます。

アルヘシラスからタリファまでの15kmは、あっという間。
タリファの街には、12時前には到着しました。

タリファの港に到着してみると、なんだか賑わいがありません。
ありゃ・・・船が出たばかりだったのかな?などと思いつつ、係りの人に
聞いてみると、「多分夕方5時頃には出航できるのではないか」との事。
え!?
もしかして・・・・
そうです、強風の為フェリーは欠航になっていたのです。
どんなに待っても2時間と待たずに船が出港するはずのタンジェ−タリファ間
のフェリーが・・・欠航!
しかも、「多分5時ごろには・・・」ということは、終日欠航の可能性も
無いわけではない。
でも、うまくいけばもっと早く出航するかも知れないし・・・。

結局どうなるか分からないので、ここで生鮮食品を気にしながらもじっと待つ
事に。
そこで、港の周りプーと歩きます。
結局プーは、前日からの雨の為ヨーロッパ大陸に足を踏み出してはいません。
このときがプーの初ヨーロッパ大陸になりました。
アルヘシラスで買ったマフラー付きのセーターがとても暖かそうです。

3時過ぎに、私たちが乗ろうとしていたフェリー会社では無い、もう1社の
「COMARIT」という会社のフェリーがタンジェに向けて4時に出航する
という案内が入りました。私たちは、FRSという先ほどプーと一緒に写っていた
ほうのフェリーなので、案内のあった船ではありません。
その後、まもなく私たちのフェリーも5時に出航するという連絡が入り、
昼過ぎにはタンジェに戻る予定が大幅に遅れたものの、なんとか帰れそうで
ホッと一息。
なんと、FRSの順番待ちの先頭に並びました。

4時過ぎには、無事に船内に案内され、「これで、帰れるぞー」と一安心。
船の中で、モロッコ側のパスポートコントロールを受けます。
これが、早めにスタンプを付いてもらって良かった・・・何便も欠航したので
出航する間際には沢山の人が乗船して長蛇の列になっていました。

船は無事に出航したもののかなり揺れます。
船底が、海面をバシバシ叩くので、窓の横には水しぶきが上がってきます。
立っていられないほどの揺れ。

係りの人が、エチケット袋を配っていましたが皆、我も我もと袋を受け取り
ます。
妻も念のため、一枚確保。
私は、乗り物大好きなので、全く船酔いの気配は無し。
なんといっても、昔、小笠原へ旅行したとき30時間も船が左右45度も
傾いているのに、キャッキャ言いながら船内を走り回っていたのですから。

モロッコとスペインの時差は、モロッコ側が1時間遅いため、船が1時間走って
到着時間は、午後5時過ぎ。
タンジェの空は、晴れていました。

船から下りてモロッコの警察官にパスポートコントロールのスタンプが確実に
押されていることを確認してもらいます。
その後、不振な荷物が無いか車内を確認してもらい、無事に通過。
タンジェの街に帰ってきました。
今回は、雨に当たり残念ではありましたが、フェリーの乗り方・プーの出国等
いろいろと必要な手続きを実際に体験して、実りのある旅でした。

さて、今日はクリスマスイブですね。
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