
ラマダン最終日の予定の19日。
この日、長老たちが月を確認してメディア等でアナウンスされれば
ラマダンは終了し、翌日からはモロッコの日常が戻ってきます。
19日の朝は、まだシ〜ンと静まり返ったままで、9時を回っている
というのに、車はさほど走っていません。

この日は日曜日なので、私たちは買い出しにスーパーマーケットへと
向かいますが、道はガラガラで、スーパーマーケットは開いている
のだろうかと、ちょっと不安。
でも、到着してみるとすでに何台もの車が止まっていて、無事に買い物を
済ませることができました。
本当に今日でラマダンが終わるのでしょうか?

パン屋さんやケーキ屋さん等では、ラマダン最終日に家族でお祝いを
するための沢山のお菓子やケーキ、お惣菜パン等が売られます。
私たちは、特にラマダンとは無関係ながら、このお惣菜パンがとても
美味しそうだったので、買ってきて夕食に食べることに。
ちなみに、このパンは近所の「La Ruche」というパン屋さん兼
カフェレストランで売られていたものを買いました。
そして夕方、スピーカーを搭載した車が何やらしゃべりながら街の中を
凱旋していました。
何と言っているのかはわかりませんが、「ラマダンが明けますよ〜〜」と
言っているのでしょうか。
そして、夜になるとなんだかいつもとは少し違って、とても賑わってい
ました。
きっと、最後のフトールを食べてラマダンの最後の日を堪能していたの
でしょう。

翌日、20日の朝。
快晴の空に、太陽が昇ってきました。
この日は祝日の為、会社はお休みです。
そこで、カメラ片手にラマダンが本当に明けたかどうか、朝の散歩を
兼ねて確認に出かけてみました。

家を出たのは、7時過ぎ。
道には、あまり車が走っていません。
人もあまり歩いていません。
「あれれ〜〜? 本当にラマダンは明けたの〜〜?」
と、思いながら歩いていると・・・・

街の中で、モロッコの服装で「ガンドゥーラ」という頭からすっぽりと
被る服を着て、沢山の人が同じ方向に向かって歩いていくのを見かけ
ました。
「おおっ、ラマダンは本当に明けたみたい!!」
と、後を追ってみました。

すると、沢山の車が列をなして止まっています。
さらに、後から後から、ガンドゥーラを着たモロッコの人たちが車や
徒歩で駆けつけ、同じ方向に向かって歩いていきます。

みんなが向かう先は、街の中にいくつかあるお祈り場所でした。
ここで、無事にラマダンを乗り切ったことに対し、アッラーの神に感謝
のお祈りをあげて、日中の食事が許されるようです。

今度は、街の長距離バスターミナル近くのモスクに行ってみました。
そこはタンジェで一番大きなお祈り場所のようで、何百人という
人たちが集まり、スピーカーから流れるお祈りの言葉に合わせて、
一斉にお祈りしていました。
世界のラマダン開けのお祈りの様子は、日本でもテレビで放送されて
いましたが、地方でのお祈りの様子というのは中々放送される事も無い
でしょうから、動画で撮影してみました。
音が大きいので、再生時は音量に気を付けてくださいね。
モスクに入りきれず、公園の芝生の上にも沢山のモロッコの人たちが
居て、お祈りの言葉に合わせて、皆一斉にお祈りを捧げていますね。

街の中を歩いていると、カフェでは開店準備をしていました。
椅子を出して、テーブルを並べて・・・

すでに開店しているカフェでは、お祈りを終えたモロッコの人たちが
テーブルに座り、ミントティーを飲んでいました。

別のカフェにも、タンジェの日常の風景が戻って来ました。
まだ閉まっているカフェも、これからどんどん開店していくことで
しょう。
また、賑やかな日常が帰ってきます。
そして、賑やかな結婚パレードで夜中じゅううるさくなります。
ラマダン中はとても静かで、ある意味私たちにとってはとてもいい時間
だったかも。
そして、ラマダン中は通常時刻に戻っていたモロッコでは、20日から再び
サマータイムが始まりました。
終了の時期は具体的に明らかになっていませんが、当面日本との時差は
9時間から、8時間になります。
日本が、午前0時の時は8時間戻してモロッコは午後4時です。
また、家中の時計を1時間調整しなくては・・・
なにはともあれムスリムの皆さんお疲れ様でした。
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