
ローマを一日観光して、お腹が空いていたので、前日に予約していた
レストラン「Colline Emiliane」へと向かいます。
予約した時間は開店と同時の19:00で、5分前に到着。
5分前なのに、明かりはまったく灯っておらず、店内にも明かりが
灯っている様子はありません。
あれ? なにか勘違いしたのかな?
もしかしたら、本当は休みだったりして・・・とかなり不安。

少しすると、他のお客さんも集まってきて、レストランの開店を待っている
様子だったので、間違っていないことが分かり安心。
19:00ピッタリに入り口と店内に明かりが灯り、中へと通されます。
皆、レストランの入り口の写真を撮ってから入っていくようで、それだけ
人気のレストランのようです。

その理由はなんと言っても、このミシュランのステッカー。
ミシュランだけでなく、インターネットの口コミサイト「トリップ
アドバイザー」でも、上位のようです。
期待に胸を膨らませながら店内へと入っていきます。

店内のショーケースには、ポルチーニ茸を初めとする、色々な食材。
お店の人に予約していることを告げると
「オー、昨日この店にきて、予約して頂いた方ですね。覚えています。
どうぞこちらへ・・」
と丁寧に席へ案内してもらいました。
この丁寧さ・・・さすがはミシュラン。
ちなみに、開店と同時に予約なしで食事を求めて尋ねてきたお客さんも
居ましたが、席がいっぱいで・・・と断られていました。

昼間歩きつかれて、喉がカラカラに渇いていたのでビールを注文し、
その後ワインをお願いします・・・と言ったら、ビールとワインが同時
に出てきました。
お店の開店と同時に満席になり、ウェイターのお兄さんはかなりパニック
状態のようです。

店内の座席は限られていて、10テーブルほど。
こじんまりとした、店内ではミシュランの味を楽しみにしているお客さん
で、賑わっています。

店内に飾られた絵画は、食材をテーマ別に描き集めたもので、とても
可愛らしい色使いです。
イタリアでのコースは、通常「前菜」「パスタ」「メイン」「デザート」の
順番になるようなのですが、どうやら「パスタ」を頼むと、それだけで
お腹がいっぱいになるほど、大量に出てくると昔聞いたことが
あったので、今回は「パスタ」をパスして「前菜」と「メイン」をオーダー。

メニューは、英語とイタリア語のダブル表記になっていました。
生ハム系とサラダが食べたいな・・・と思っていたのですが、サラダが
見当たらず、お店の方が薦めてくれた「生ハムの赤ワイン漬け」と・・

ボローニャハムを注文。
残念だったのは、あまりの忙しさゆえか、ウェイターが料理をテーブルの
上にきちんと並べ終わる前に、顔がほかの客のほうを向いていて、まるで
お皿を投げ出すようにして次の行動に移っていたこと。
なんだか、ものすごく投げやりな態度で接せられているようで、ちょっと
だけモチベーションが下がってしまいました。
でも料理のほうは、さすが・・・
「生ハムの赤ワイン漬け」は、ものすごくいい香りで、今まで味わったこと
の無い風味。
実は、このハムを持って帰りたいと、あちこちのマーケットで尋ねてみた
のですが、そのような食べ物は知らん・・・と言われてしまいました。
この店だけのオリジナルなのでしょうか?癖になりそうなほど美味しかった。
ボローニャハムは、見た目は日本でもおなじみ「ニッスイプレスハム」
みたいなものですが、粒胡椒なども入っていて味も口当たりもまったく
違います。
ソフトに口どけするハムにしばし、うっとり。

そして、メインは・・・イタリアの秋といえば、ポルチーニ茸。
あちこちのレストランの前には、ポルチーニ茸が並べられ、旬である
ことをアピールしています。
そこで、私たちもポルチーニ茸を心行くまで味わおうとオーダーした
メインは「ポルチーニ茸のグラタン」

そして、ポルチーニ茸そのもののソテー。
乾燥ポルチーニ茸は、食べたことがありましたが、生からの料理は
初めて。
ものすごく、きのこのいい香りがします。
正直、脳の満足中枢がズキュ〜ンと打ち抜かれたような感じ。
ただ、量が・・・・
もう、これでメインは終わりなのね。と思ってあたりを見渡すと、
ほかの常連客らしき人たちは、この店の量をきちんと知っているので
しょう・・・前菜は、グループで1〜2品を分け合って食べた後、パスタ
そして、メインと移っていました。パスタもそれほど多くは無かったので
パスタも食べるべきでした。
味の満足中枢は打ち抜かれましたが、満腹中枢は・・・不発。

パスタを食べなかった事を後悔しつつ、デザートに突入します。
こちらは、泡立てた卵黄と生クリームで作られた「サバイヨンのムース」。
濃厚ですが、くどく無く、アッと言う間に完食。

そしてこちらは「リコッタチーズのチーズケーキ」
こちらも文句無く旨い!
やはりミシュランお墨付きのレストランと言う事もあり、料理には
こだわりを感じます。
またローマを訪れる機会があれば、パスタも含め、ぜひリベンジしたい
レストランでした。

さて、ホテルへ戻る途中、ホテル近くのレストランの店先にポルチーニ茸が
並べられているのを見て、思わず、レストランに飛び込む私たち。

すでに食事は済んでいるけれど満腹中枢が満足していない私達は
パスタをオーダー。
お店の方も、とても快くオーダーを受け付けてくれました。
シーフードのスパゲッティと、妻はスパゲッティボロネーゼ。
満腹中枢も無事に落ち着き、ホテルへ戻って翌日の活動に備えます。
さて、予報では次の日は「雷雨」・・・どうなることでしょう。
お楽しみに。
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