さて、ローマ三日目。
3泊4日のローマ観光も、後半です。
インターネットで天気予報を見ると、この日は雷雨の予報。
実は、朝方3時頃・・・突然「バーン!!」という落雷の音に目が覚めて
しまいました。
暫くすると又「バーン・・・」「ドーン」「ゴロゴロ・・」とひっきり
無しに雷が鳴っています。
そして、ザーと砂利でも撒き散らしているかのような雨音。
かなり心細い心境のまま、再び眠りにつきます。

ところが、朝起きてみると雲の流れは速いものの雨は上がっていました。
再び天気予報を調べてみると、こちらは相変わらず雷雨予報。
いつ又、雨が降り出すか分からないため、3日目はあまり遠くへ
行かずに、近場を回ることに。
最初に目指したのは、テルミニ駅近くにある「国立博物館」

国立博物館は駅から、地上に出ると直ぐに目の前にあります。
こちらはローマパスが効くのでパスを使って中へ。

最初に、地下階へと向かいます。
ここでは、ローマが世界中の国々と交易を果たしながらいろいろな宝石
や食料品、技術を取り入れていたことが紹介されています。
その、取引に使われたのが「お金」
石のコインから、金貨・銀貨・銅貨に発展して、現在のお金になっていく
様子が分かりやすく説明されています。

それらの、コインは炉で貴金属を溶解し、型に流し込んで作られていた
ことや、それらを使って何かを購入している様子、船や陸送で物品を
運び込む様子が、彫刻・絵画等を使って説明しています。

さらに、歴代の本物の金・銀・銅貨を初めとするコインの展示、そして
現在使われているユーロへの発展などが紹介されています。
この展示室は、厚さ30cm以近くの金属のドアが取り付けられていました。
総額・・・いくらでしょう?

2階にあがると、彫刻の間。
沢山の彫刻品が展示されています。
その中でも、次の彫刻は、皆さんもどこかでお目にかかっているのでは
ないでしょうか?

オリンピアの像です。
オリンピックの時期になるとよく使われるこの彫刻。
説明を読もうとしたのですが、何かで文章が削られていて、よく理解する
ことが出来ませんでした。

そして、3階では遺跡の発掘状況の展示。
その中で、驚いたのはこの展示品。
絵画では、ありません。

ググ〜ッと近づいてみると、モザイクで出来ていました。
こんなに細かく石を砕いてモザイク画にしていくのですね。
ものすごく、長い時間をかけて作ったのでしょう。

さて、続いて訪れてみたのは国立博物館からも見える名所。
ディオクレティアヌスの浴場跡です。

日本で今春、ローマの浴場を題材にした映画「テルマエ・ロマエ」を
公開していました。実は、春に一時帰国した際に、この映画を見て
きました。
ガイドブックにも記されていた西暦300年頃に帝の命によって作られ
たという一度に3000人が使用できたというローマ最大の浴場とは
どんなものだったのでしょう。

入場して直ぐに、ジオラマが展示されていました。
四角い中庭やそれらを取り囲むように作られた回廊や娯楽施設、運動場や
奥にある浴場等、中世の時代の人たちにとって、お風呂はとても重要な
施設だったようです。

広い中庭では、湯上りのひと時を優雅に過ごしていたのでしょうか。
古代のローマ人にとって、浴場は市民のコミュニケーションを図る
場所だったとの事。
現在の日本でも、「宴会場」やら「娯楽施設」やらを兼ね備えた大きな
公共浴場がありますが、それに良く似ていますね。

中に入ると、更衣室やサウナのようなものもあります。

浴場跡は、修理中のため中に入ることは出来ませんでしたが、いくつかの
浴槽を見ることができました。

浴場跡を見学して、テルミニ駅へ戻ろうと歩いていると、遠くのほうから
歓声が聞こえてきました。
なんだろうと思ってよく見てみると、リパブリック広場の方角から
デモ行進が行われていました。

危険そうだったので、遠巻きに見ていると私たちの立っている直ぐそばに
タコのオブジェが飾られ、そこにイタリアの政治家達が吊るされていました。
このデモ・・・イタリアのユーロ危機に伴う、反政治デモのようでした。
後で、インターネットで調べてみたら、10万人規模のとても大きな
デモで、夜にはデモ隊と警察による暴動にも発展したようでした。

私たちが遭遇したのは、デモ隊が出発してから大分時間が経った後の
様で、まもなくリパブリック広場の前は、平穏な光景に戻っていました。
警官隊が交通を遮断していたので、歩行者天国状態となった通りを抜け
テルミニ駅から、次の場所へと目指します。
それにしても、ここまで雨に当たらずに済んでいます。
とてもラッキーなローマです。
午後も、雨が心配だったためホテルからそう遠くない観光地をめぐり
ます。
お楽しみに。
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