前回の続きです。

16日の夜は雨の予報が出ていたので、遠くへ出かけた場合、食事中
に雨でも降り出したら宿に戻るのが、大変!!
と言う訳で、宿から徒歩3分というとても近い場所にあるレストラン
LA CARBONAというところを訪れてみました。

このレストランは、口コミサイトで上位にランクインしていて、
炭火焼の料理を食べさせてくれるというのでとても楽しみにして
いました。
入り口には、シェリー樽が置かれていてヘレスのレストラン気分
満点です。
入り口のドアには、ミシュランのステッカーも貼られていました。

予約無しで飛び込んだのですが、暑いシーズンを終え、ヘレスの街自体が
結構閑散としていたので、ほぼ開店と同時に入ったところ、店内
は、ガラガラでした。
私たちのほかには、やたらお店の人に話しかけながら料理を食べている
おじさんが一人。
耳を澄ませていると「なんちゃらが、グッド!!」「○△□がベリーグッド!」
と、とにかく褒めまくっています。
こりゃ、かなり期待がもてます。
お店の方も、いろいろフレンドリーに話しかけてきます。

店内には、Bodega(ボデガ)と書かれた、ワイン貯蔵蔵がありました。
Bodegaというのを辞書で引いてみるとワインの醸造所という意味
もありますが、飲み屋や酒屋、ワイン貯蔵室という意味もあります。
お店の方がこの扉を開けて、中を見せてくれました。

すると中には、沢山のワイン・シェリー酒、スピリット等がありました。
この中には、きっとかなりの高価なビンテージ物等もあるのでしょう。
Bodegaという言葉、とてもいい響きですね。

オーダーした料理を待つ間、ビールを飲みながらポテトサラダのお通し
をつまみます。
スペインの人たちは、とにかくビール、ワイン・・・そしてここでは
もちろんシェリー酒等、どこのレストランやバルでも、昼間っから
アルコールを飲んでいます。
そんなこんなもあるのでしょう・・・味付けは濃い目で、ポテトサラダを
パンに乗せて、それをつまみに、ビールがグイグイ飲めちゃいます。

私たちの席は、この炭焼きグリルの直ぐ横。
グリルは、店のど真ん中にデーン!!と設置してあります。
私たちのメイン料理もこのグリルでジュッ・・ジュジュ〜〜ッ!!と
焼かれるのでしょうか・・・今から楽しみです。
フフフッ!!

エントリーにオーダーしたのは、サーモンのたたきと・・・

ナバーラ(スペインの北西部の地域の名前です)風ソーセージ。
サーモンには、小さなカナッペが付いてきてそれにサーモンを乗せて
一気にパクリ。
白いマヨネーズみたいなものは、アリオリソースのようです。
スペインでは、マヨネーズも使いますがよく、このアリオリソースが
使われます。
オリーブオイルと卵ににんにくを加え、泡立てながら、乳化させたこの
ソースは、ホント! 絶品です。
ソーセージのほうは、少し辛目のオイルで焼いてありソーセージ自体も
塩分が強めのものです。
何も味をつけていない、油で揚げただけのフレンチフライに塩分が
移って、一緒に食べるとこれまた絶品おつまみに・・・。

ビールを飲み干してしまったので、お店の方にシェリー酒をお願いしま
した。
ボトルで・・・とお願いしたところ、シェリー酒はアルコールが高め
(アルコール度数は、15〜18度くらいある)なので、少量ずつ
グラスでオーダーして、いろいろな種類を飲むスタイルがお勧めですよ。
と言われ、そりゃ!ごもっとも!! と、まずはシェリー酒の超辛口に
あたる「FINO」を頂きます。
銘柄はSanche ROMATEというもの。香りは、どこかカビ
臭さというか、古い雑巾を絞ったときのような香りがありますが、飲んだ
感じは、もう「日本酒」でした。
この銘柄は、サーモンに良く合うとお店の方が薦めてくれました。
ライトな口当たりは、サーモンの淡白な味を壊さず、本当に美味しく
頂くことができました。
シェリー酒というと、最初こういう香りが苦手と感じる人もいるかも
知れませんが、私たちは、だんだん癖になってきました。

少し早めに飲んでしまったので、続けてオーダーしたのは、VinaAB
という銘柄。
種類としては「Seco」と書かれていましたので、一般的な辛口。
淡い琥珀色で、香りは、比較的甘い香りがありました。どちらかというと
黒糖のような・・・。
こちらは、どちらかというと塩辛いソーセージのほうと良くマッチして
いました。

そうこうしているうちに、メインディッシュ。
私は、牛フィレのステーキ。
塩と胡椒だけで、味付けされています。肉質はとても柔らかでした。
肉は、先ほど出てきた私たちが座った横のグリルで焼くのかと思ったら、
奥の調理場で焼いたものが出てきました。
目の前で、ジュワッ!!と焼かれるサプライズを期待していたのですが・・

妻のオーダーは、コッド(ハタ)のグリルです。
ヘレスは、海まで30〜40Kmしかないので、シーフードも結構新鮮。
見た目にもとても美味しそうだったので、互いに半分ずつ食べてお皿を
チェンジ。
中に少しレアなところが残り、表面は皮までパリッと香ばしく焼かれて
います。ハタ自体が身のしまった魚なので、弾力があり、これまた
美味〜〜〜っ。

3杯目のシェリー酒は、Almientという銘柄で、種類は「Ororoso」
というもの。
樽の中で、長期間熟成させた辛口です。
香りも木の樽の香りが完全に浸透していて、ウィスキーのような味わい。
一口に、シェリー酒といってもみんな個性があって違う飲み物みたい
です。
これらは、辛口の部類だけですが、このほかにもドライながらやや甘みの
残るものや、甘みの中に熟成感ただようものなど、本当にいろいろな種類が
あります。

食後のデザートにと、食べたアイスクリーム。
実は、これもシェリー酒を使ったアイスクリームです。
「Pedro Ximenes」(ペドロヒメネス)という、シェリー酒
の中で、もっとも甘い種類を使用しています。
中にはレーズンが入っていて、まるでラムレーズンのアイスクリームを
食べているようでした。

食事が終わる頃、お店の方がデザートにと「Pedro Ximenes」
を薦めてくれました。銘柄はDance ROMATEというものです。
こってりとした、甘い口当たりはまるで濃縮した干しぶどうのエキスを
飲んでいるかのようでした。
すっかりお腹も満足して、外に出てみるとまだ雨の降る気配はありません。
このまま、次の日まで持ってくれる様、天に祈りながら宿に戻りました。
さぁ、どんな明日が待っているのかな?
お楽しみに。
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